スイートロケットは、ヨーロッパの中南部やアジアに生息するアブラナ科の二年草(多年草)です。
主に、葉や花をハーブとして利用します。
スイートロケットの特徴
スイートロケットは、湿った土地や土手などに自生しており、まっすぐに伸びた茎に葉が互生し、枝先にライラックピンクの十字型の小花を総状花序に咲かせて、高さ1メートルほどに育ちます。
夕方あたりになると花の芳香が強くなることから、『夕べの華』と呼ばれて親しまれ、ハーブ庭園や植物園などに良く植えられている人気のハーブです。
品種によっては、白や藤色の花を咲かせるものもあります。
日本では、新潟県十日町市「当間(あてま)高原」のスイートロケットが有名です。
約50万本の広大で見事な花畑があり、5月下旬から6月下旬ごろまで見ることができます。
スイートロケットの効果と薬効
壊血病の治療薬として使われていたが、嘔吐などの副作用があることから注意が必要。
スイートロケットの使い方
上記の通り、スイートロケットの乾燥葉はビタミンCを多く含み、壊血病の治療薬として使われていたが、副作用が強いため、使用の際は注意が必要です。
刻んだ若葉や甘い香りのする花を、サラダやデザートのトッピングとして生食します。
スイートロケットの育て方
育てやすさ ★★★★☆☆
種まき 3月上旬~4月下旬
開花 5月上旬~7月上旬
収穫 5月上旬~7月下旬
・日当たり良好で、水はけの良い場所を好む
・大きく育つため屋外栽培がベター
・耐寒性がある。夏場は半日陰になるような場所が良い
・摘心して枝の数を増やすと花を多く楽しめる
・本葉が出だしたら、株間を40~50㎝とり間引く
スイートロケットのレシピ(利用方法)
【スイートロケットのアンチョビドレッシングサラダ】
サニーレタス 3~4枚
きゅうり 2分の1本
スイートロケットの若葉 2~3枚
トマト 1個
★アンチョビ 1~2切れ
★白ワインビネガー 大さじ2(普通の酢でも可)
★砂糖 小さじ1
★おろしにんにく 2㎝
★黒ゴショウ 少々
★塩 少々
★オリーブオイル 大さじ2
お好みで スイートロケットの花
【作り方】
1.サニーレタスとスイートロケットの若葉を食べやすい大きさに切り、トマトときゅうりはスライスしておく。
2.アンチョビは細かく刻み、★の材料としっかりと混ぜ合わせる。蓋つき容器に入れて振ると混ぜやすい。
3.1の野菜を盛り付け、2のドレッシングをかけて完成。あれば、スイートロケットの花を散らす。
アンチョビの塩気とスイートロケットの苦みが美味しいサラダです。
材料に塩が入っていますが、アンチョビの塩気があるので、2切れ入れるときは省いても構いません。
サラダの食材は何でもよいですが、スイートロケットにクセがあるため、必ず他の葉物野菜と混ぜて使い、葉物全体の3分の1程度までにしてくださいね。