ベルガモットの特徴
ベルガモットは、ミカン科のハーブで、圧搾法を使って精油を抽出します。
揮発速度は、トップノートです。
イタリアを主な原産地とし、果皮から、ベルガブテン、ベルガモテン、酢酸リナリル、リモネン、リナロールなどの芳香成分を抽出します。
甘く爽やかな柑橘系の香りで、果実はとても苦く生食には向きません。
精油や香料としての利用が主であり、紅茶のアールグレイの香りづけに使われています。
ベルガモットはマンダリンオレンジとダイダイの交雑種だと推定されているミカン科のハーブですが、シソ科植物に全く同じ名前のハーブがあるので、混同しないようにしましょう。
脂性肌のスキンケアに使われることもありますが、ベルガモットには光毒性があるので、精油を肌に使用する際は、紫外線を浴びないように注意しましょう。
ベルガモットの効果と薬効
ベルガモットには、リフレッシュ、精神安定、安眠効果のほか、消化促進、神経性胃炎の改善、ニキビ予防などに効果があります。
ベルガモットのおすすめの使い方
日中の活動時、フロアフレグランス、入浴、入眠時に利用すると良いでしょう。
ベンゾイン(安息香)の特徴
ベンゾインは、エゴノキ科のハーブが産出する樹脂で、揮発性有機溶剤抽出法を使い精油を精製します。
揮発速度は、ベースノートです。
ベンゾインは、エゴノキ科の同属植物が産出する樹脂のことであり、大きくスマトラ安息香とシャム安息香に大別されます。
どちらもバニラのような甘い香りがする点が特徴です。
スマトラ安息香は、インドネシア、マレーシアを主な原産地とし、ケイ皮酸エステル、バニリンなどの芳香成分をもちます。
シャム安息香は、タイ、ラオス、ベトナムを主な原産地とし、安息香酸エステル、バニリンなどの芳香成分をもっています。
呼吸を落ち着かせて、精神を安定させる効果があるため、瞑想時や宗教儀式など、古い時代から寺院や仏閣で利用されてきました。
香りを長く保持する効果もあるので、保留剤に使われることもあります。
ただし、ベンゾインは眠気を誘う力が強いので、集中したい時や活発に活動したい時には、使用を避けるように注意しましょう。
ベンゾイン(安息香)の効果と薬効
ベンゾインには、鎮静作用、リラックス作用、精神安定効果のほか、強心作用、乾燥肌の改善、抗炎症作用などがあります。
ベンゾイン(安息香)のおすすめの使い方
フロアフレグランス、入浴時、入眠時に利用すると良いでしょう。