ソープワート(サポナリア)は、ヨーロッパの山地に自生するナデシコ科の多年草です。
主に、葉をハーブとして利用します。
ソープワート(サポナリア)の特徴
高さは低い物は20㎝程度ですが、大きい物では100㎝ほどに育つ種もあり、全草が緑色で毛はなく、上部は直立しており、薄いピンクの小花を咲かせます。
ソープワート(サポナリア)には近隣種が20~30種類ほど存在しており、その中で最も良く知られる代表的な種は『シャボンソウ』です。
シャボンソウは、その名の通り、葉を水に浸して揉んでいると泡立つ性質があります。
これは、全草にサポニンを含むためであり、昔から天然石けんとして利用されてきました。
日本でも、第二次世界大戦のころに、石けん不足解消のため用いられたという記録があります。
ソープワート(サポナリア)の効果と効能
ソープワート(サポナリア)には、腺病、慢性皮膚病、去たん、発汗などに効果があるとされていますが、根に有毒成分を持つので、一般家庭での飲用は避けるようにしましょう。
ソープワートの使い方
ソープワート(サポナリア)の全草は、石けんやシャンプーの材料として使われるほか、根を液体にしたものが、古い織物の色を鮮やかに蘇らせることができるので、博物館などの貴重な織物の洗浄用液として利用されています。
ソープワート(サポナリア)の育て方
育てやすさ ★★★☆☆☆
株分け 3月上旬~4月下旬
開花 7月上旬~9月下旬
収穫 7月上旬~9月下旬
・やや湿り気のある場所に土を掘り起こして植え付ける。
・大型なので鉢植えには向かない
・水やりは3~4日に一度程度で良い
ソープワート(サポナリア)のレシピ(利用方法)
【ソープワート(サポナリア)の天然石けん水】
【材料】
ソープワート(サポナリア)の葉と茎 適量
【作り方】
1.ソープワート(サポナリア)の葉と茎を適当な大きさにわけ、しっかり浸かる程度の水で30分煮だす。
2.良く冷ましたら漉して保存容器に移す。用途によっては希釈して使う。
小さいころに学校で作ったソープワート(サポナリア)の液体せっけんのレシピです。
田舎の小学校だったからだと思いますが、今考えると非常に貴重な経験をしたなあとしみじみ思います。
結構はでに泡立ちますし、思ったよりも変な匂いとかはなかったですね。
こだわる人は、これをさらに固めて固形石鹸にしても良いでしょう。
ソープワート(サポナリア)の根の部分には毒性があるので、根を使うのは避けたほうが無難です。
植物が泡立つなんて不思議な現象ですが、戦時中は実際に使われていたみたいだし、また作ってみたいですね。
子供と一緒に作るのも楽しそうですね。みなさんも、興味があればぜひ手作り石けんをお試しくださいね。