ジャスミンの特徴
ジャスミンは、モクセイ科のハーブで、揮発性有機溶剤抽出法で精油を取り出します。
揮発速度は、ミドルノートです。
フランス、インド、エジプト、モロッコを主な原産地とし、花から、cis-ジャスミン、酢酸ベンジル、酢酸フィテル、フィトール、ジャスミンラクトンなどの芳香成分を抽出します。
クレオパトラも愛したとされるジャスミンは、人々を魅了する甘美な香りを放ちます。
大量の花から微量しか抽出することのできない貴重な精油です。
ジャスミンの香りには、ドーパミン(快楽ホルモン)の分泌を促す作用があり、精神状態を穏やかにし、幸せな気持ちにしてくれる効果があります。
女性のホルモンバランスの乱れを調える効果がありますが、刺激の強い精油でもあるので、妊娠中の使用は控えるようにしましょう。
ジャスミンの効果と薬効
ジャスミンには、抗うつ、ストレス解消、無気力感の緩和、安眠などの効果のほか、性機能の改善、ホルモンバランスの向上、泌尿器系疾患の改善、美肌などの効果があります。
ジャスミンのおすすめの使い方
フロアフレグランス、入浴剤、スキンケア、入眠時に利用すると良いでしょう。
ジュニパーベリーの特徴
ジュニパーベリーは、ヒノキ科のハーブで、水蒸気蒸留法で精油を抽出します。
揮発速度は、ミドルノートです。
イタリア、ハンガリー、フランス、南アメリカを主な原産地とし、果実から、α-ピネン、カンフェン、サビネン、テルピネン-4-オールなどの芳香成分を抽出します。
甘いような苦いような複雑な香りを持ち、松に似た香りと称されることもあります。
果実を口に入れると焼けるような刺激が走り、お酒のジンの原料として有名です。
アメリカの原住民が枝を乾燥させてお香にしていたという記録がありますが、精油として利用するのは、果実から抽出された芳香成分になります。
乾燥させたジュニパーベリーの実は、スパイスとしても使うことも可能です。
フィンランドのビール『サハティ』やザワークラフトの香りづけに利用されます。
とても効果の強い精油なので、腎臓疾患の人や妊娠中の方は使用を控えるようにしましょう。
ジュニパーベリーの効果と薬効
ジュニパーベリーには、精神安定、リフレッシュ効果のほか、利尿作用、発汗、デトックス作用、皮脂バランスの改善などに効果があります。
ジュニパーベリーのおすすめの使い方
朝の目覚め、日中の活動時、入浴剤、スポーツの際に利用すると良いでしょう。