ハリッサは、チュニジアを中心とした北アフリカ北西部のアラブ諸国で使われる混合スパイスです。
ハリッサの特徴
生のチリペッパーを蒸したものにオリーブオイルを加え、ペーストにしたものをベースとする辛口の混合スパイスです。
モロッコやアルジェリアなどでは、クスクスに添えたり、鍋料理やケバブに使用されています。
材料の組み合わせは多岐にわたっており、これと決まった定番のものはありませんが、基本的にどれも真っ赤なペーストで非常に辛い点が特徴です。
日本では、あまり見かけませんが、アラブ諸国では缶詰やパウチ式のハリッサも売られています。
辛いだけでなく、芳醇な香りと深いコクのあるペーストなので、日本のしょう油や味噌とも合わせやすく、いろいろなアレンジが可能です。
ハリッサの作り方
本格的なハリッサと、日本で手に入りやすい材料で作る簡易版をご紹介します。
【本格的なハリッサ】
【材料】
チリペッパー 40~50g(生の赤トウガラシ)
にんにく 2片
キャラウェイ 小さじ半分
パプリカ 小さじ半分
クミンパウダー 小さじ1
コリアンダーパウダー 小さじ2
ミントパウダー 小さじ半分
ローズマリー 小さじ半分
オリーブオイル 大さじ1
塩 適量
【作り方】
1.チリペッパーは種をとり、熱湯に15分ほど浸し、柔らかくなったらすり鉢などですり潰す。
2.にんにくはすりおろす。塩以外のすべての材料をフードプロセッサーにかける。(またはすり潰す)
3.最後に塩で味を調えて完成。保存瓶に移し替えたら、表面にオリーブオイル(分量外)をはって保管する。
【簡易版ハリッサ】
【材料】
チリペッパー(パウダー) 大さじ2(一味唐辛子でも可)
にんにく 2かけ
パセリ 小さじ半分(あればキャラウェイ小さじ半分)
パプリカ 小さじ4分の1
クミンパウダー 小さじ半分
コリアンダーパウダー 小さじ1
オリーブオイル 大さじ2
塩 適量
【作り方】
1.にんにくはすりおろす。塩以外の材料をすべて混ぜ合わせる。
2.最後に塩で味を調えて完成。保存瓶などに入れて冷蔵庫で保管してください。
※簡易版のほうは、ハリッサの風味をまねたものです。
どちらかというと、簡易版のほうが辛く仕上がります。使用料は通常のハリッサよりもやや控えめに。
もし、食べられないほど辛すぎたらひとつまみお砂糖を足してみてくださいね。だいぶ和らぎます。
ハリッサのレシピ(使い方)
【ハリッサチキンケバブ】
【材料】
鶏もも肉 200g(胸肉でも可)
★ハリッサ 大さじ3(簡易版なら大さじ2程度)
★ヨーグルト 50㏄
★オリーブオイル 大さじ半分
【作り方】
1.鶏もも肉をひと口大に切り、★の調味料に漬け込む。最低2時間~半日程度冷蔵庫で寝かせる。
2.フライパンまたはグリルで焼く。フライパンの場合は、焼くうちに出てきた水分をこまめに吸い取ると良い。
3.焼きあがったら完成。お好みでケバブソースをかけてどうぞ。
あまり辛くないトルコケバブとは違い、これでもかというほど辛いアラブ諸国のケバブです。
お肉がとても辛いので、無糖のヨーグルトをかけて食べるとだいぶ和らぎます。
ハリッサは、最初に食べた時に口から火がでるかというほど辛くて驚いた覚えがあるのですが、
独特の香りと辛い刺激が食欲をそそり、また食べたくなる魅力があります。
ハリッサのレシピは数が多く、こちらで紹介したものは、管理人の好みの独自配合です。
簡易版のほうは、ニンニク以外をすべてパウダーにしたことで、思い立ったらすぐ作れるようになっています。
海外旅行をしたことがない管理人に本場の味はわかりませんが、ぜひ、みなさんも激辛混合スパイス・ハリッサに挑戦してみてくださいね。