ステビアは、南米パラグアイの産地に分布するキク科の多年草です。
主に、葉をハーブとして利用します。
ステビアの特徴
高さ50~100㎝ほどに成長するステビアは、浅い鋸歯のある葉が対生し、茎には細かくてザラザラした感触があり、夏から秋にかけて白色で小さな頭花を咲かせ、長く伸びた茎葉は、冬になると枯れたように見えますが、冬至芽の状態で越冬します。
甘味成分ステビオシドやレバウディオサイドAなどのテルペノイド配糖体をもち、ステビオシドにはショ糖の300倍の甘さがあることから、ダイエット製品や糖尿病患者の治療用甘味料として非常に有名です。
日本でも、コーヒーや清涼飲料水、九州の甘い醤油の甘味付けなど多岐に渡って使われています。
パラグアイの先住民の間では、薬草として使われており、神聖な植物として崇拝対象にもなっていました。
ペルーでは、古くから先住民の避妊に使われていましたが、その後の研究で避妊効果がないことが判明しています。
ステビアの効果と薬効
ステビアには、糖尿病予防、高血圧、健胃効果、二日酔い、精神疲労の回復、滋養強壮、アンチエイジング、解毒作用などの効果があります。
ステビアの使い方
ハーブとして飲用するほか、甘味料としていろいろな料理に利用されているほか、ステビアの茎を抽出して発酵させて熟成させたものは、アンチエイジング用化粧品として販売されています。
ステビアの育て方
育てやすさ ★★★☆☆☆
種まき 5月
開花 7月上旬~10月上旬
収穫 6月上旬~10月下旬
・日あたり良好で、腐植質の土に植える
・乾燥しすぎないように水やりをする
・種植えの場合は、苦い株もあるので甘味のある株を選別する
・寒い地域では冬場に根元をマルチングしておく。
ステビアのレシピ(利用方法)
【ステビアの手作り甘味料(ステビアシロップ)】
【材料】
ステビアの葉 40~50枚
水 500~600ml(250~300ml×2)
【作り方】
1.ステビアの葉をきれいに洗って細かく刻み、250~300mlの水に入れて24~36時間置いておく。
2.甘味が抽出された1を茶こしなどで濾しながら鍋にうつし、250~300mlの水を入れて15分ほど弱火で煮詰める。
3.冷めたら上澄み液だけを容器に移して完成。冷蔵庫で保管する。
ステビアの葉は甘味成分だけでなく、苦み成分もあるのですが、しばらく置いておくと苦み成分だけが沈殿するので、レシピのように上澄みだけをとって使います。
欲張ってたくさん上澄み部分をとると、苦みやえぐみが出る場合があるので気を付けましょう。
作り方で多少の差はでますが、ティースプーン1杯でもかなりの甘さです。
はじめてステビアシロップを使う時は、控えめな量から試してみるようにしましょう。
飼育の段階で苦みのある株を分けておくと、より甘いステビアシロップが作れます。
最近では、甘味の強いステビアの苗が売られているので、そちらを買ってきて植えても良いでしょう。
ステビアの葉を乾燥させて、ハーブティーにするのもおすすめです。
ぜひみなさんも、自分だけのダイエット甘味料を手作りしてみてくださいね。