サフラワーは、エジプトを原産地とするキク科の一年草(または越年草)です。
花や種子を生のまま、または、乾燥させて使用します。
サフラワーの特徴
サフラワーは、ほのかな甘みと柔らかな香りが特徴の赤い鮮やかな花を咲かせるハーブです。
美しい赤い花びらから赤の染料を作ることができ、古代エジプトの遺跡から、サフラワーで染められた布が発見されたことから、とても古い歴史を持つハーブだとわかります。
シルクロードを経て、日本にやってきたサフラワーは『ベニバナ(末摘花)』と呼ばれ、山形県や千葉県で盛んに栽培がおこなわれていましたが、明治時代以降、中国から安価で輸入できるようになったことから、国内生産量が激減し、今では、観光用や染物用として一部地域でのみ栽培されています。
サフラワーの効果と効能
サフラワーのハーブティーには、生理不順や生理痛の軽減、貧血予防、冷え性の改善、更年期障害の改善など、女性特有の悩みに良い効果がそろっています。
また、サフラワーの種子から抽出される精油には、不飽和脂肪酸であるリノール酸やオレイン酸が多く含まれ、コレステロール値を改善する効果があり、動脈硬化対策にも用いられているヘルシーなオイルです。
サフラワーの使い方
乾燥させたサフラワーの花は、女性特有疾患の改善のためのハーブティーとして人気です。
また、高価であるサフランの代わりに、料理の赤の色付けに使われており、中国では、漢方薬として薬酒や紅灸というお灸に利用されています。
種から作られる精油は、無味無臭で使いやすいため、揚げ油や炒め油、ドレッシングなどに使われるほか、マーガリンの原料として有名です。
栄養価の高い種は、そのまま鳥の餌として与えられることもあります。
サフラワーの育て方
育てやすさ ★★★★★☆
種まき 3月上旬~4月下旬、8月上旬~9月下旬
開花 5月上旬~7月下旬、11月上旬~12月下旬
収穫 6月上旬~7月中旬、11月上旬~12月下旬
・風通しの良い日当たり良好な場所で育てる
・秋に種をまいたほうが良く育つ。
サフラワーのレシピ(利用方法)
【サフラワー(ベニバナ)薬酒】
【材料】
サフラワー 20~30g
焼酎 200ml程度(ホワイトリカーなど)
氷砂糖 お好みで
【作り方】
1.サフラワーは洗わず、ごみがあれば取り除く。
2.煮沸済みの容器に焼酎とサフラワーを入れ、冷暗所で1か月ほど寝かせる。
3.氷砂糖を加える場合は、サフラワーからしっかりと色が出たのを確認してから。(目安2週間)
4.出来上がったら、毎日20~30㏄程度ずつ摂取すると良い。飲みすぎ注意。
以前、お土産で頂いた乾燥サフラワー(ベニバナ)のパッケージに書かれていた薬酒のレシピです。
管理人も作ってみましたが、とてもきれいな赤色のお酒ができます。
生理の前後に飲むと、体が冷えにくくなり、生理痛が軽くなるのでおすすめです。
氷砂糖は、焼酎100㏄あたり20g前後で果実酒ぐらいの甘さです。
氷砂糖なしでも十分美味しいですが、割らずに飲むなら甘いほうが飲みやすいと思います。