ジンジャーは、インドやマレーシアに分布するショウガ科の多年草です。
主に、茎や花をハーブとして使います。
ジンジャーリリーの特徴
ジンジャーリリーは、夏から初夏にかけて咲く花で、高さ1~2メートルほどに育ち、まっすぐと伸びた茎から6~8センチほどの大きさの白い花を穂状に咲かせます。
花序の長さは、20~30㎝程度で、大きな花弁のように見えるものは変化した雄しべであり、わかりづらいですが、本当の花びらは糸状に垂れ下がっている部分です。
ジンジャーリリーは、江戸時代の末期に薬用植物として持ち込まれ、独特の綺麗な花を咲かせることから、観賞用としても一般に普及していきました。
香川県の育種家である小山氏の手によって作出された園芸品種が、現在100種以上あります。
一般的に、ジンジャーと言うと、食品のショウガを指しますが、ジンジャーリリーには、根にショウガの臭いがあるものの食用品種ではありません。
ただし、一部の品種が薬用として栽培されています。
ジンジャーリリーの効果と薬効
ジンジャーリリーには、鎮痛、鎮静効果があります。
ジンジャーリリーの使い方
ジンジャーリリーは、地下茎からとれる精油成分が鎮痛剤として使われるほか、芳香成分をもつ美しい花は、観賞用の切り花として人気です。
ジンジャーリリーの育てかた
育てやすさ ★★☆☆☆☆
植え付け 4月上旬~5月下旬
開花 8月上旬~11月下旬
収穫 8月上旬~12月下旬
・熱帯地方の花なので、高温多湿を好む
・寒さが苦手だが、冬場に保温すれば越冬も可能
・乾燥を嫌うので夏の水やりはこまめに行うこと
ジンジャーリリーのレシピ(利用方法)
【ジンジャーリリーのポプリ】
【材料】
ジンジャーリリーの花 適量
ひも 適量
【作り方】
1.一番美しい時期の花を茎の根元から切り、紐で根元をしばって風通しの良い場所につるす。
2.ぬれないように注意しながら2~4週間ほど乾燥させて、花の部分をとりわけ、ポプリ袋につめる。
ジンジャーリリーの良い香りは、ポプリとして楽しむのが一番でしょう。
ジンジャーと言う名前からショウガの刺激的な香りを思い浮かべるかもしれませんが、このジンジャーリリーは、強めの甘く優雅な香りがしますよ。
一部の品種は花を食用とすることもできるので、ハーブティーなどに浮かべて飲むのも良さそうですね。
管理人は白い花のジンジャーリリーしか見たことがないのですが、園芸図鑑で調べてみたところ、白の他にも、黄色、赤色、オレンジ色などがあるそうです。
とてもきれいな花なので、いつか植物園などで他の色の花を探してみようと思います。