エルサレム・セージは、ヨーロッパの地中海東部に生息するシソ科の多年草です。
全草を乾燥させたものを、主にハーブとして利用します。
エルサレム・セージの特徴
エルサレム・セージは、常用性の低木で、高さ1.5メートルほどまで伸び、よく枝分かれするので、横にも大きく広がりながら成長します。
スパイスとして有名なセージの名前がついていますが、セージがシソ科サルビア属であるのに対し、エルサレム・セージはフロミス属と異なっており、セージの仲間ではなく全くの別種です。
葉の形容がセージに酷似しているため、この名がつけられたと言われています。
鮮やかな黄色い花が茎を囲むように咲く姿はとても美しく、ヨーロッパでは、花壇用の花としてよく見かけるエルサレム・セージですが、日本での認知度は低く、あまり一般家庭には植えられていないようです。
エルサレム・セージの効果と薬効
食用ではないエルサレム・セージには、特に効果や薬効はありません。
エルサレム・セージの使い方
エルサレム・セージには、シソ科植物全体の特徴である独特の芳香があるため、全草を乾燥させたものを、ドライフラワーやポプリとして楽しみます。
エルサレム・セージの育て方
育てやすさ ★★☆☆☆☆
種まき 3月上旬~4月下旬
開花 5月上旬~9月下旬
収穫 5月上旬~9月下旬
・乾燥気味で、日当たりの良い場所に植える。
・暑さに強いが、湿気に弱いので、夏には適度に枝葉を刈り込んでおく。
・寒さ対策の必要はない。
・将来大きく広がる可能性があるため、植える場所の広さには注意する。
エルサレム・セージのレシピ(利用方法)
【エルサレム・セージのドライフラワー】
【材料】
エルサレム・セージ 適量
吊るすための紐 適量
【作り方】
1.エルサレム・セージを地上10㎝程度の高さから刈り込む。
2.2~3本程度を1束にまとめ、紐で固定したら、風通しの良い場所に吊るす。
3.しっかりと乾燥させたら完成。季節や場所にもよるがめやすは1か月程度。
エルサレム・セージは肉厚な葉と花を持つ草花なので、他のドライフラワーよりも乾燥させるのに時間がかかります。
早く乾かしたいのなら、少しでも束を小さくして吊るす間隔をしっかりあけるようにしましょう。
ポプリにするのなら、小さく小分けして保存瓶に入れ、手軽なシリカゲル乾燥させても良いと思います。
日本では、ハーブ園や植物園などではよく見かけるものの、一般的にはあまり普及しておらず、自分で植えてみるなどしないと入手は難しいかもしれません。
もし、手にする機会があったなら、ぜひ香りを堪能できるドライフラワーに挑戦してみてくださいね。