バニラ<Vanilla>

投稿日:2017年5月25日 更新日: 2017年08月19日

バニラは、メキシコおよび中央アジア原産のラン科多年つる草です。
発酵・乾燥させたさやと種をスパイスとして使用します。

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バニラの特徴

収穫したばかりのバニラには香りがありませんが、数週間かけて発酵・乾燥させることにより、緑色から茶褐色に変色し、バ二リンという香り成分がバニラ独特の甘く濃厚な香りを発するようになります。

アイスクリームの香りとして広く知られており、アステカ族皇帝が賓客をもてなす際に、『ショコラトル』と呼ばれるバニラ入りカカオドリンクをふるまっていたと言われており、その後、16世紀にスペインがメキシコを制圧した折、このバニラ飲料を持ち帰ると、ヨーロッパ各国の貴族や王族の間で、バニラブームが起こったというほど人々を魅了しました。

非常に高価なスパイスであるバニラは、長く高級スパイスとして扱われていましたが、1874年にバニラの芳香成分バ二リンの化学合成に成功したことで、一般にもバニラの香りが出回るようになり、世界中の人に愛される香りとなっています。

バニラの効果と薬効

バニラに含まれるフェランドレンには滋養強壮作用があり、リナロールという成分には、免疫力を高め、腸内環境を整えたり、気分をリラックスさせてうつ症状を改善させる効果があります。

女性の月経を促進させる効果もあるので、月経不順対策としても利用できます。

バニラの使い方・代表的な料理

プリンやカスタードクリーム、アイスクリームの香りづけに欠かせないスパイスです。
パウンドケーキやクッキー、シフォンケーキ、マフィンなどの焼き菓子にも使われます。

紅茶やコーヒー、ココアなどの飲み物に入れて香りを楽しむ人も多く、バニラの香りを移したバニラエッセンスやバニラオイル、バニラエクストラクトなどが使われます。

甘く芳醇な香りは香水や化粧品、アロマオイルとしても大変人気で、バニラの香りにはリラックス効果がありますが、刺激が強いので肌に直接使う場合は量に注意しましょう。

バニラを使ったおすすめのレシピ
【塩バニラのハニーホットミルク】

【材料】
牛乳       200㏄
バニラエッセンス 2~3滴(バニラオイルなら1~2滴)
はちみつ     小さじ1
塩        ひとつまみ

【作り方】
1.材料をすべて耐熱カップに入れ、電子レンジ600W1分温める。良くかき混ぜて出来上がり。

電子レンジが手軽にできますが、温めすぎに注意してください。追加加熱は10秒ずつ慎重に。
手鍋で作るときには、沸騰させないように注意しましょう。

簡単すぎてコツなどはありませんが、塩を入れるのがポイントです。
塩のおかげで、少量のはちみつでも味が引き締まって、十分な甘みを感じられます。
もちろん、たっぷりの甘味で作ってもOKですが、風味を損なうので塩は増やさないようにしてくださいね。

バニラと塩はとても相性が良いので、お菓子作りにもおすすめです。







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