ポメグラネートは、西南アジア、北アフリカ、南ヨーロッパを原産地とするミソハギ科の落葉小高木です。
生のまま、または、乾燥させた種子をスパイスとして使用します。
ポメグラネートの特徴
ポメグラネートは、日本では『ざくろ』として有名な赤い果実です。
甘酸っぱい独特な味と香りを持ち、種子を発酵させることでしっとりした食感と発酵臭が加わります。
原産地は諸説ありますが、紀元前1000年ごろに古代エジプトを経て、ヨーロッパに伝わったと言われています。
インドやイランでは、『アナルダナ』と呼ばれ、現在は世界中で栽培がおこなわれている人気のスパイスです。
ポメグラネートの効果と薬効
日本や中国では、昔から果実を煮だした飲み物を扁桃炎や口内炎の治療薬として飲まれていました。
生活習慣病の予防効果も注目されており、高血圧予防、脳梗塞予防、動脈硬化予防に良いとされています。
また、虫よけ作用がある樹皮を乾燥させたものは、防虫駆除剤として利用できます。
ポメグラネートの使い方・代表的な料理
果実はそのまま生で食べることが可能で、ジュースにしたり、シロップ漬けにするほか、中近東方面では、料理の彩としてポメグラネートが使われています。
日本でも、ザクロ酢やザクロドリンクが美容や健康に良いと大変人気です。
また、インドでは、乾燥させた種子をすり潰して、カレーやパンに混ぜ込んだり、チャツネのひとつとして料理のコクを出したり、酸味付けに使用されています。
ポメグラネートを使ったおすすめレシピ
【グレープフルーツのザクロ(ポメグラネート)のミントサラダ】
【材料】
グレープフルーツ 1個
ザクロ 1個
ハチミツ 大さじ2
シナモン 1~2振り
ミントの葉 適量
【作り方】
1.ザクロは中身をとりだして洗い、水気をきっておく。グレープフルーツも中身の果肉をとりだしておく。
2.ハチミツとシナモンを混ぜ合わせる。
3.皿にグレープフルーツとザクロを盛り、2をまわしかけ、ミントの葉を散らしたら完成。
とてもシンプルですが、ハチミツの甘さとシナモンの香りに、グレープフルーツとザクロの酸味が絶妙に相まって、最後にミントがきゅっと味をしめてくれます。
酸味が強いグレープフルーツの場合は、しばらくシロップ漬けしておくと良いです。
どうしてもグレープフルーツの酸味や苦みが嫌いな方は、ネーブルオレンジで作ると甘く仕上がりますよ。
また、ブルーベリーとの相性が良く、彩りも増えて綺麗になるので、あるならぜひ足してみてくださいね。