フェヌグリークは、南東ヨーロッパ、西アジアを原産地とするマメ科の一年草です。
熟した果実をさやごと乾燥させたあと、中の種子のみをとりだしてさらに乾燥させたものをスパイスとして使用します。
フェヌグリークの特徴
フェヌグリークは、個性的でまろやかな香りと苦みを持ち、砕いた種子は焦げたメープルシロップのような甘い匂いがする四角い形が特徴的なスパイスです。
インドでは、『メティ』と呼ばれ伝統医学アーユルヴェーダでは重要なスパイスとして珍重されています。
古代エジプトにおいては防腐剤として使われおり、古代ローマや古代ギリシャでは、食用のほか、薬として利用されていました。
フェヌグリークの効果と薬効
たんを除去し、頭痛などの痛みをやわらげ、炎症を抑える効果や胃を健康にする効果があり、血糖値を下げる効果も期待できることから、高血圧の人が食べると良いと言われています。
フェヌグリークの使い方・代表的な料理
インドでは、豆としてそのまま食用にしたり、イモ類と一緒に煮込んで食べます。
ナンやお菓子の生地に風味付けとして混ぜ込んだり、カレーパウダーの原料とするほか、フェヌグリーグの種子を発芽させて若葉をサラダにしたりと、その食べ方は非常に多様です。
イエメンでは、フェヌグリークを水に浸してつくる調味料『ズーグ』が好んで使われています。
フェヌグリークを使ったおすすめレシピ
【フェヌグリークのブロッコリー炒め】
ブロッコリー 1房サラダ油 大さじ1
クミンシード 小さじ半分
ターメリック 小さじ4分の1
フェヌグリーク 小さじ4分の1塩 適量
1.ブロッコリーを固めに塩ゆでしておく。
2.フライパンにサラダ油を熱し、クミンシードとフェヌグリーグの香りを出す。
3.ターメリックを2にさっと馴染ませたら、1のブロッコリーを加えてさっと炒める。
4.味見して塩加減が足りないようなら塩を足し、味を調えて完成。
シンプルだけど、香り豊かなブロッコリーのスパイス炒めです。
辛味のある調味料が入らないので、基本の味つけは塩のみとなります。
管理人は、このシンプルレシピが好みですが、もっと濃い味がお好みであれば、ブロッコリーを濃い目のコンソメで下茹でしておくと、しっかりした味がついて食べやすいです。
本場インドでは、サラダ油ではなく、ギーを使って作ります。
風味の豊かさがぜんぜん違うので、もしご家庭にあればギーで作ってみてくださいね。
また、ブロッコリーの代わりに、カリフラワーで作ったり、タマネギやパクチーを足すと、また違った味わいになって美味しいです。