フェンネルは、地中海沿岸部を原産地とするセリ科の多年草です。
葉をそのままハーブとして利用するほか、乾燥させた種子をスパイスとして使用します。
フェンネルの特徴
乾燥させた種子は、アニスやスターアニスに似た甘い香りと苦みがあります。
フェンネルは、歴史上もっとも古いスパイスと言われており、古代ローマや古代エジプト時代から、盛んに食用や薬用として利用されていました。
枯草というラテン語の『フェヌム』が由来であり、フェンネルの黄緑色の茎や葉が枯れているように見えることから、この名がついたと言われています。
フェンネルの効果と薬効
整腸効果や胃を健康にし、殺菌・消臭効果があることから、食後の匂い消しとして使用されています。
また、発汗作用と利尿作用がデトックスに良いとされ、痩身作用もあることから、ダイエットに利用されたり、化粧品の原料として使われることもあります。
フェンネルの育て方
育てやすさ ★★★★★☆
種まき 4月上旬~5月下旬、9月上旬~10月下旬
開花 6月上旬~8月下旬
収穫 3月上旬~9月下旬
・風通しが良く、日当たりの良い場所に植える。
・背丈が高くなると倒れやすくなるので、支柱をたてて育てる。
フェンネルの使い方・代表的な料理
フェンネルは、魚料理との相性が非常によく『魚のハーブ』と呼ばれています。
中国のミックススパイス五香粉(ウーシャンフェン)に使用されるスパイスとしても有名です。
魚料理以外にも、ピクルスの風味付けやスープ、焼き菓子、リキュールの香りづけなどにも使用されています。
インドのカレー料理にも、良く合わせられるスパイスです。
また、茎(球根)の部分は、フィノッキオと呼ばれ、野菜として煮物やスープ、サラダに使われています。
フェンネルを使ったおすすめのレシピ
【フェンネル香る鮭の白ワイン蒸し】
【材料】
生鮭 2切れ
タマネギ 半分
ニンジン 3分の1
しめじ 2分の1株
★オリーブオイル 小さじ2
★フェンネルシード 小さじ1
★塩コショウ 適量
白ワイン 小さじ2
【作り方】
1.玉ねぎは薄くスライス、ニンジンは細切りにし、しめじをほぐしておく。
2.1と★の調味料を混ぜ合わせる
3.アルミホイルに生鮭を敷き、2の具材をのせ、白ワインをふる。(1匹ずつホイルを分けると食べやすい)
4.アルミホイルを閉じたら、オーブントースターで15~20分ほど焼いて完成。
フェンネルシードの香りを楽しみたいので、味付けは塩コショウのみです。
生鮭でなく、甘鮭を使うときには、塩コショウを控えめにしてみてください。
オリーブオイルではなく、バターを使っても美味しく出来上がります。
ちなみに、我が家のオーブントースターは800Wです。
また、白身魚を使うときは、マスタードシードを足すと味のバランスが良くなります。
キノコ類や野菜の種類を変えてみたり、日本酒を使うなど、いろいろ試してみてくださいね。