セロリシードは、南ヨーロッパ原産のセリ科の一年草です。
セロリの種子を刈り取って乾燥させてから脱穀し、再乾燥させた種をスパイスとして使用します。
セロリシードの特徴
セロリシードは、ヨーロッパ原産の『スモール・エイジ』と呼ばれる野生の品種です。
同じ名前の野菜であるセロリは、食べやすく品種改良されたものなので厳密には別種となります。
葉には新鮮な香味がありますが、乾燥させた種子はパセリに似た青臭さをもち、口に含むとわずかに苦く、かすかにナツメグのような甘味もあります。
古代ローマや古代ギリシャで薬として利用されていたという記録があり、日本では、戦国時代に加藤清正がニンジンの種とうそをついて、日本にセロリシードを持ち帰ったとされています。
その名残から、日本では長くセロリシードを『キヨマサニンジン』と呼んでいました。
セロリシードの効果と薬効
セロリシードには、解毒、解熱、利尿作用があるため、高熱時に摂取すると良いとされています。
古代ローマでは、整腸剤や滋養強壮剤として利用されていたほか、その香りは食欲増進剤としても優秀です。
セロリシードの使い方・代表的な料理
セロリシードは、野菜との相性が良く、青臭さを消して素材の味を引き出す効果があります。
野菜ジュースやピクルスに欠かせないスパイスです。
セロリシードと塩を合わせた『セロリソルト』は、西洋で人気の卓上調味料でもあります。
セロリシードを使ったおすすめのレシピ
【スパイス香るブラッディーマリー】
【材料】
トマトジュース 120ml
ウォッカ 20~30ml
タバスコ 1~2滴
塩 ひとつまみ
レモン汁 小さじ1
ブラックペッパー 適量
セロリシード 適量
【作り方】
1.タバスコ、塩、レモン汁を軽くシェイクする。
2.2にトマトジュースとウォッカを加えて、しっかりとシェイクする。
3.カクテルグラスに注ぎ、ブラックペッパーとセロリシードを散らして完成!
ブラッディーマリー(血まみれメアリー)の名前で有名な真っ赤なスパイスカクテルです。
海外では、二日酔いの迎え酒として早朝から飲まれるそうですが、かなり強いアルコール度数なので、個人的には、朝飲むのはどうかなと思ってしまいます。
飲み口は甘酸っぱいのですが、あとからスパイスの酸味と苦み、タバスコとウォッカの辛味が次々と押し寄せてくるとても複雑な味のカクテルです。
タバスコは少しでもかなり辛いため、入れすぎるとのどが焼け付きます。量には十分注意してくださいね。
スライスレモンとパセリの葉を飾ると、ぐんとおしゃれ感が増すのでおもてなしにおすすめです。