ガーリックは、エジプトおよびキリギスを原産地とするユリ科の多年草です。
6~15個のかけらが集まってできた球根を生または乾燥させて使います。
ガーリックの特徴
塩コショウに次いで『第三の調味料』とも呼ばれるガーリックは、独特の強い香りが特徴的です。
ガーリックは、品種改良も盛んなため、生産地や品種によって香りや味も大きく異なっています。
その歴史は古く、かのクレオパトラが『不老不死の霊薬』として珍重していたとの記録もあります。
ピラミッド制作時に、20万人もの労働者が滋養強壮のためにガーリックを食べていたという話も有名です。
和名のニンニクとは、侮辱や苦しさから耐えることを意味する仏教用語であり、ガーリックの強壮作用が煩悩を刺激するため、食べることを禁じられていた僧侶たちが、その魅力に耐えきれず、ガーリックを隠れて食べたという説からきています。
ガーリックの効果と薬効
様々な効果をもつガーリックは、古代より民間薬として活躍してきました。
ガーリックの匂いのもとでもあるアリシンには、糖質の分解を促すほか、疲労回復や体力増強効果があるとされています。
また、殺菌効果が高く、吸血鬼ドラキュラの弱点としても有名で悪魔祓いや魔除けとしても利用されてきました。
ガーリックの含有成分は、薄切りにする、つぶす、炒める、乾燥させる等の調理法で性質が変わるため、何に対して効果を得たいのかにより、理想的な摂取方法が異なるという点には注意が必要です。
ガーリックの育て方
育てやすさ ★★★☆☆☆
種まき 9月上旬~10月下旬
開花 6月上旬~8月下旬
収穫 4月上旬~7月下旬
・鉢植えに植える場合は、深さを30~40㎝確保する。
・花が咲く前に摘み取る。
ガーリックの使い方・代表的な料理
ガーリックの使い方は、実に多種多様で、生のまま使う、すりおろす、揚げる、乾燥させる、パウダー状にするなど、その用途によって使い分けられています。
肉や魚の臭みけしに使うほか、スライスして揚げたフライドオニオンはサラダのトッピングに最適です。
また、粉状にしたガーリックパウダーは、少量をスープや炒め物に加えるだけで味に深みを与えてくれます。
フランス料理では、ガーリックバターを塗りこんで焼いたガーリックトーストが風味高く大変人気です。
シンプルに牛ステーキとスライスガーリックを焼き上げたガーリックステーキも、全世界のレストランにおける定番料理だと言えるでしょう。
おすすめのガーリックレシピ
【青菜のガーリック炒め】
青菜 1束(ほうれん草、小松菜、青梗菜など)
ガーリック 2~3片
料理酒 20cc
ごま油 大さじ1
唐辛子 1本塩コショウ 適量
1.青菜を軽く洗って4~5㎝幅に切る。ガーリックはスライス、唐辛子は輪切りにしておく。
2.フライパンにごま油を熱し、ガーリックと唐辛子を入れて香りを移す。
3.2に青菜と料理酒を加えて蓋をし、中火で数分蒸す。
4.しんなりしたら軽く混ぜ合わせ、塩コショウで味を調えて出来上がり。
青菜とガーリックだけのシンプルなレシピです。ガーリックの香りが食欲を増進させます。
3の工程で加熱しすぎると青菜がきれいに仕上がりません。手早く作るのが最大のコツ!