オレガノは、地中海沿岸部を原産とするシソ科の多年草です。
生のオレガノよりも、乾燥させたオレガノのほうが香りが強く、スパイスに向いています。
オレガノの特徴
オレガノは、ワイルドマジョラムの異名を持ち、同じシソ科のマジョラムと似た匂いを発します。
ただし、マジョラムよりもオレガノのほうが香りが強く、野性味があり、ほのかな清涼感もあります。
甘味は少なく、味よりも香りを楽しむタイプのスパイスです。
ギリシャ地方の山間部に自生し、ギリシャでは『喜びのハーブ』と呼ばれており、結婚式をはじめとするお祝いの儀式で使用されてきたという歴史があります。
オレガノの効果・薬効
オレガノには、消化促進効果や発汗を促すデトックス効果があります。
天然の抗生剤と呼ばれるほど、強い抗感染作用があり、風邪や食あたり、食欲不振に効きます。
オレガノはとても薬効作用が強いので、妊娠中や授乳中の多量摂取は避けるよう心がけましょう。
オレガノの育て方
育てやすさ ★★★★★★
種まき 3月中旬~4月下旬、9月下旬~10月中旬
開花 6月上旬~7月下旬
収穫 2月上旬~10月下旬
・高温多湿に弱いので、梅雨~夏場には葉を落として風通しを良くする。
・根詰まり防止に、年に一度植え替えをする。
オレガノの使い方・代表的な料理
基本的に、料理には生よりも香りが強く出る乾燥オレガノを使います。
ドレッシングやピザのトッピングにして香りを楽しむほか、消臭剤として、マトン料理やシチューなどの煮込み料理に使われることも多いです。
メキシコ料理におけるチリペッパーとの相性が非常に良いため、必ずと言ってよいほどチリ系のメキシコ料理にはオレガノが使われています。
オレガノの精油には、リラックス効果があり、肌トラブルにも薬効を発揮するため、マッサージ用オイルとしても人気です。
オレガノのおすすめレシピ
【オレガノ香るレモンドレッシング】
【材料】使い切り1回分
レモン汁 大さじ2
オレガノ 小さじ1~2
オリーブオイル 大さじ2
砂糖 小さじ半分
にんにく 小さじ半分(すりおろし)
黒ゴショウ 適量
塩 適量
【作り方】
1.黒ゴショウと塩以外のすべての材料をしっかり混ぜ合わせる。
2.塩と黒ゴショウで味を調える。食べる直前にしっかりまぜるのがコツ。
たっぷりめですが、1回で使い切れる量です。
無駄な材料を極力抑えてあるので、オレガノの香りをしっかり楽しむことができます。
スライストマトのカプレーゼなど、さっぱりめのサラダや前菜にかけるのがおすすめです。
魚介類のサラダやカルパッチョなどのソースにも使えます。