ミョウガは、東アジアを原産地とするショウガ科の多年草です。
つぼみ、茎、葉の部分を生のまま、ハーブとして利用します。
ミョウガの特徴
ミョウガは、シャキシャキとした食感と特有の香りが特徴でほのかに苦みがあり、和食に欠かせない日本ではお馴染みのハーブです。
その歴史はとても古く、中国の歴史的書物である『魏志倭人伝』にもその名が記載されています。
一般的に、ハーブとして利用されるのは、花が咲く前のつぼみの状態です。
日本では、古い時代から生理不順や不眠症の薬として有名でしたが、江戸時代には『ミョウガを食べると物忘れがひどくなる』と言われていました。
近年では、物忘れがひどくなる作用がないことがわかっており、むしろ、ミョウガの香り成分には、集中力を増す作用があると注目されています。
ミョウガの効果と薬効
ミョウガの香りは食欲増進効果が高く、そのほかにも、抗菌・殺菌効果、発汗作用、高血圧予防や脳こうそく予防、血行促進作用など様々な効果があります。
ミョウガの使い方
ミョウガはアクが強いため、生のまま水にさらしてから、千切りにして使います。
殺菌・抗菌効果が高いので、刺身や生ものなどの薬味としても大変人気です。
和食を中心に天ぷらや和え物、酢漬けなど、その用途は多岐にわたりますが、現在、ミョウガを食用にしているのは、日本を含めたアジアの一部地域のみとなっています。
ミョウガの育て方
育てやすさ ★★★★★☆
種まき 1月上旬~5月下旬
開花 9月
収穫 7月上旬~10月下旬
・半日陰で高温と乾燥を避けて植える。
・地面に植えると地下茎が伸びて増えやすい。
ミョウガのレシピ(利用方法)
【ナスのミョウガ醤油和え】
【作り方】
ナス 1本
ミョウガ 1個
ショウガ 1片
★醤油 大さじ1
★ごま油 小さじ1
★すりごま 小さじ1
★砂糖 ひとつまみ
【作り方】
1.ミョウガとショウガをみじん切りにしておく。(ミョウガのアクが気になるなら水にさらしてから刻む)
ナスを5~6㎜程度にスライスし、水に10分ほどさらしアク抜きする。
2.水にさらしたナスを耐熱容器に入れ、ラップをかけて600W3分加熱する。
3.みじん切りしたミョウガとショウガ、★の調味料を合わせる。
4.ナスの粗熱がとれたら、水分をぎゅっと絞り、3の調味料と和えて出来上がり。
夏になると食べたくなるナスのミョウガ醤油和えです。
たっぷりと入ったミョウガとショウガの香りと苦みが、蒸しナスの甘さと調和してたまらない一品。
手間を惜しまないのであれば、焼きなすにこのたれを合わせても美味しいです。
お好みで入りゴマや大葉をのせると、また違った味わいになります。
薬味用に買って余ったミョウガがあれば、ぜひ作ってみてくださいね。