パセリは、地中海沿岸部を原産地とするセリ科の二年草です。
主に、葉、茎、根の部分をハーブとして利用します。
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パセリの特徴
高さ30~100㎝に成長し、根から1~3本でる葉は、羽状複葉で小葉の縁に切れ込みがあり、冬に低温になると花芽がわかれて、開花期になると伸びた茎の先に黄緑色の小花を傘状に咲かせます。
谷間の石の間に生えることから、『石の間に生えるセルリー』と呼ばれていました。
パセリは、世界で一番使われているハーブとも言われ、アメリカや日本では、『カーリーパセリ』と呼ばれる縮れ葉のものが一般的ですが、ヨーロッパでは、原種に近い平葉系で葉と茎がまっすぐの『イタリアンパセリ』が主流です。
紀元前から、地中海地方で食用や薬用として栽培されており、古代ギリシャでは、宗教儀式に使われる一方で、家畜の餌にもされるなど、実に幅広く利用されていました。
日本には、18世紀末にオランダから伝わったものの、料理の彩りとしての位置づけにとどまり、独特の苦みと匂いのせいなのか、現代においても積極的に料理に使われることは少なく、食べ残されることが多いようです。
パセリの効果と薬効
パセリには、抗菌、殺菌、消臭、強壮、利尿作用、動脈硬化予防、鎮痛、抗アレルギー作用、風邪予防、美肌効果などがあります。
パセリの使い方
料理の飾りつけやアクセントに利用するほか、ハーブティーとして飲用することもできます。
緑がとても鮮やかなので、花壇の彩り材料として植えることも多いようです。
パセリの育て方
育てやすさ ★★★★☆☆
種まき 4月上旬~5月下旬、9月上旬~10月下旬
開花 5月上旬~9月上旬
収穫 5月上旬~10月下旬
・有機質に富み、日当たりの良い場所に植える
・アブラムシなどの害虫に注意
・乾燥に弱く、下のほうの葉が変色しやすいので、夏場はこまめに水やりをする
・花をつけると株が弱る。食用にするなら花茎が伸びたら摘み取ること。
パセリのレシピ(利用方法)
【パセリのダブレ(クスクスサラダ)】
【材料】4人分
クスクス 100g
きゅうり 2分の1本
ミニトマト 4~6個
タマネギ 1個
パセリ 1~2束
☆レモン汁 大さじ1~2
☆オリーブオイル 大さじ1~2
☆クミン 小さじ4分の1(入れなくても可)
☆塩コショウ 適量
【作り方】
1.クスクスに熱湯100mlとオリーブオイル少々(分量外)をいれて戻す。
2.タマネギはみじん切り、パセリは大きめにちぎり、きゅうりとミニトマトは1cm前後の角切りにする。
3.熱湯で戻したクスクスを軽くほぐし、2の野菜と☆の合わせ調味料を加えて良く混ぜたら完成。
パセリたっぷりのダブレ(クスクスのサラダ)です。
クスクスは、ご飯粒より小さな粒状のパスタのことで、最近はスーパーなどでも手に入ります。
タマネギが気になるなら、みじん切りにしたものを炒めるか、レンジで加熱しておくと食べやすいです。
これだけたくさんパセリが入っても、クスクスと玉ねぎの甘味のおかげでとても美味しいです。
毎年、夏場になると大量のパセリをいただくので、管理人のお料理には良く登場します。
乾燥させてハーブティー用にしたり、ガーリックやチャイブと一緒にハーブバターにしたりと大活躍です。
もともとは苦手だったはずなのですが、大人になってからは苦味も臭いも気にならなくなりました。
むしろ、スープやグラタンなどにかけ忘れると、何か一味足りない気がしてきますね。
うちの娘も私の影響なのか、お弁当などの彩りに入れたパセリでも、むしゃむしゃ食べてくれます。
また、パセリはビタミンA、Cや鉄分が豊富で全体的に栄養価が高く、消化促進効果や消臭効果があるので、食後に食べておくと胃もたれや口臭を起こしにくくなりますよ。
ぜひみなさんも苦いからと敬遠せずに、世界一消費量の多いハーブ、パセリを食べてみてくださいね。