ハウスリークは、ヨーロッパを原産地とするベンケイソウ科の多年草です。
主に、葉をハーブとして利用します。
ハウスリークの特徴
ハウスリークは、ピレネー山脈やアルプス山脈の岩場に生息する多肉植物です。
直径7~20㎝の長楕円形で先のとがった肉質の葉が重なり合ってロゼット状となり、葉色は緑色で、葉先は紫紅色、基部は白みを帯びた緑色をしており、長さ20~50㎝の花茎に小さな花を20個前後つけ、花の後は中央部が枯れていきます。
ハウスリークは、和名の『ヤネバンダイソウ』と呼ばれることも多いですが、変種、亜種、園芸品種の数が膨大に存在し、非常に異名が多い品種としても有名です。
ハウスリークの効果と薬効
ハウスリークには、虫さされ、擦り傷、やけどなのに効果があります。
ハウスリークの使い方
葉をサラダにして生食したり、お茶にして飲むほか、葉をすりつぶしたものを、虫刺されや擦り傷の治療薬として使います。
ハウスリークの育て方
育てやすさ ★★★★☆☆
植え付け 9月
開花 6月上旬~8月下旬
収穫 6月上旬~8月下旬
・耐寒性があり、乾燥に強い。
・高温多湿を嫌うので露地栽培がベター
・温室栽培をするなら、夏に断水して休眠させる
・根腐れを起こしやすいので、水のやりすぎに注意
ハウスリークのレシピ(利用方法)
【ハウスリークの虫刺され&擦り傷応急処置薬】
【材料】
ハウスリークの葉 1~2枚
【使い方】
1.汚れを落としたハウスリークの葉をすり潰すか、葉を切ると出てくる液体を良く洗った患部に直接ぬる。
2.ひどい傷には使わないこと。乾燥治療のほうが早く治るのでガーゼなどは基本不用。
殺菌効果と炎症止めの効果があるハウスリークの天然塗り薬です。
昔は、ハイキングなどに行ってケガをすると、おばあちゃんがどこからか薬草をもってきて、何の植物かは覚えていませんが、ぐりぐりと擦り付けられた思い出があります。
当時は、こんなもの効くのかなあと思っていましたが、昔は薬局なんて今ほどなかったでしょうし、そもそも私たちが普段使っている薬のほとんどが、植物や生物をヒントにして作られているのですよね。
ハーブを料理やアロマテラピー使いだしてから、天然の植物の力には日々驚かされています。
薬が当たり前になった今、あまり利用する機会はないと思いますが、もしもの時のために、なんとなくでもハウスリークの効能を覚えておくと、いつか役に立つかもしれません。