ナスタチウムは、メキシコ、南米を原産地とするノウゼンハレン科の一年草です。
葉や花、つぼみ、果実を生のまま、ハーブとして利用します。
ナスタチウムの特徴
ナスタチウムは、つる性の植物で丸いハスに似た葉を持ち、赤や黄色の美しい花を咲かせることから、日本でも『金蓮花(キンレンカ)』と呼ばれ、食用や観賞用として親しまれています。
クレソンに近い刺激の辛さがあり、ワサビのような風味を持っており、種子は特に刺激が強いため、胃腸の弱い人は避けたほうが無難です。
ナスタチウムの効果と薬効
ナスタチウムは、ビタミンAやC、鉄分やミネラルを多く含むため、欧米では昔から壊血病の治療薬として利用されていました。
また、このほかにも、滋養強壮、風邪予防、抗菌、利尿作用などもあります。
ナスタチウムの使い方
ナスタチウムの葉と花の辛味は、サラダや前菜の彩として人気があり、日本ではワサビに似た風味を生かして、あえ物などに使われています。
つぼみや熟していない果実は、ピクルス漬けにしたり、すりおろしてスパイスにすることも可能です。
ナスタチウムの育て方
育てやすさ ★★★★☆☆
種まき 4月中旬~5月下旬、9月
開花 6月上旬~7月下旬、9月中旬~11月中旬
収穫 6月上旬~11月中旬
・湿気に弱いので、風の通りが良い場所で育てる。
・夏場の気温が25度を超える場所に植えないこと。
ナスタチウムのレシピ(利用方法)
【ナスタチウムの焼きそば】
やきそば麺 2袋
ベーコン 3~4枚
ナスタチウム 7~8枚(あれば、仕上げ用に花を2~4個)
タマネギ 半分
にんじん 4分の1本
キャベツ 4~5枚
★焼きそばソース 大さじ3~4
★ケチャップ 大さじ1
★オイスターソース 大さじ半分
水 50ml
和風だし 小さじ半分
1.ベーコンとキャベツを食べやすい大きさに切り、ナスタチウムの葉とニンジンは細切り、タマネギはスライスしておく。
2.フライパンにサラダ油(分量外)をしき、ナスタチウム以外の1の材料を炒める。
3.野菜が全体的にしんなりしてきたら、焼きそば麺と水に和風だしを混ぜたものを入れて蓋をし、2分ほど蒸し焼きにする。
4.蓋をあけ、焼きそば麺をほぐしたら、★の調味料を加えて水分を飛ばすように炒める。
5.最後にナスタチウムの葉を加えてサッと混ぜたら火を止めて完成。花があれば盛り付け時に添える。
ナスタチウムがピリリと辛いちょっと変わった焼きそばです。
仕上げにナスタチウムの花を飾れば南国気分を味わえます。もちろん、花も食べられますよ。
今回はベーコンを使用しましたが、豚肉やウインナーなど何でも合うので、お好きなお肉を使ってくださいね。
和風だしを鶏がらスープの元にして、焼きそばソースをナンプラー大さじ2に変えれば、アジアンテイストの焼きそばにも変更できます。