セントジョンズワートは、ヨーロッパ、北アフリカ、中央アジアを原産地とするテリハボク科の多年草です。
葉、花、茎を生のまま、または、乾燥させたものを利用します。
セントジョンズワートの特徴
セントジョンズワートは、控えめな柑橘系の香りでやや苦みのある可憐な黄色い花のハーブです。
古代ギリシャ時代から、民間薬として使われており、キリスト教の聖ヨハネの日(06月24日)のころに花が咲くことから、この名がつけられました。日本では、『セイヨウオトギリソウ』の名で親しまれています。
セントジョンズワートの効果と薬効
セントジョンズワートには、沈んだ感情を回復させる効果があるとされており、抗うつ薬のような副作用がないことから、軽度のうつやパニック症、不安症などの治療に使われています。
このほかにも、月経前症候群(PMS)によるイライラの緩和や、抗菌・抗炎症作用、収れん作用などもあります。
セントジョンズワートの使い方
主に、葉や花を乾燥させたものをハーブティーとして飲むほか、キャリアオイルにセントジョンズワートをつけこんで、マッサージ用のオイルや日焼け後のスキンケアに使われています。
セントジョンズワートの育て方
育てやすさ ★★★★☆☆
種まき 3月上旬~4月下旬、9月中旬~10月下旬
開花 6月上旬~8月下旬
収穫 6月上旬~8月下旬
・地下に茎が広がるので鉢植えに適している。
・水はけが良い日当たり良好な場所に植えること。
セントジョンズワートのレシピ(利用方法)
【セントジョンズワート香るレモネード】
【材料】
セントジョンズワート 小さじ半分
レモン汁 50㏄
熱湯 150㏄
砂糖 大さじ1~2
【作り方】
1.セントジョンズワートに熱湯を注ぎ、10分ほど蒸らす。
2.香りが出たら、1を濾してセントジョンズワートを取り除き、砂糖を溶かす。
3.最後にレモン汁を入れ、冷蔵庫でしっかり冷やしたら完成。
柑橘系の香りに近いセントジョンズワートとレモンが好相性な甘いレモネードです。
ハーブティーが飲みにくいという方でも、これなら苦みを感じずにゴクゴク飲めると思います。
砂糖の代わりにはちみつを使ったり、お湯を50㏄に減らして100㏄の炭酸水で割っても美味しいです。
気分が落ち込んだ時に飲むと、セントジョンズワートの効果で、幸福ホルモンのセロトニンが分泌されるため、とても気分が良くなりますよ。
抗菌・抗炎症効果もあるので、風邪などで喉が痛い時に飲むのもおすすめです。