キササゲは、中国中南部および、日本に生育するノウセンカズラ科の落葉高木です。
若葉を生のまま食用とし、種や樹皮を乾燥させたものをハーブとして利用します。
キササゲの特徴
淡い黄色に紫色の斑点がある特徴的な花を咲かせ、細長いさく果の実がササゲ(大角豆)に酷似していることから、キササゲの名前が付けられたと言われています。
高さ10メートルほどに成長し、25㎝に及ぶ大きな葉と細長く伸びる果実が非常に特徴的です。
中国や日本で広く栽培されているほか、河川敷などでは野生化したキササゲも良く見られます。
現在、日本の河川敷に生息するキササゲは、中国から伝わり帰化したものです。
同属には、『トウキササゲ』『アメリカキササゲ』『オオアメリカキササゲ』などがあります。
キササゲの効果と薬効
キササゲには、利尿作用、腎臓病改善、解熱、害虫駆除などの効果があります。
キササゲの使い方
生薬の『梓実(しじつ)』は、キササゲのことで、利尿作用や腎臓病の薬となります。
ただし、現代では民間薬としての利用が多く、漢方薬として使われる機会は少ないです。
樹皮や根皮を煎じたものは、解熱剤や害虫駆除剤として利用されており、柔らかい若葉を食用にするほか、軽めの幹の部分は細工用の木材として使われています。
キササゲの育て方
育てやすさ ★★★★☆☆
種まき 4月上旬~5月下旬
開花 6月上旬~7月下旬
収穫 10月
・やや湿気のある土地を好む。
・風に弱いので風があたりやすい場所は避ける。
・半日陰または、陽当たりの良い場所に植える。
キササゲのレシピ(利用方法)
【キササゲの薬草茶】
【材料】
乾燥キササゲ 5g
水 1リットル
【作り方】
1.乾燥キササゲと水を鍋に入れて沸かし、水分が半分になるまで煮詰める。
2.煮詰めたものを漉したら完成。冷蔵庫で保管し、なるべく早めに飲みきりましょう。
薬草茶なので多少苦みもあり飲みにくいですが、利尿作用が非常に高く、デトックス効果が期待できます。
1回に50~100ml程度の摂取が目安です。どうしても飲めない時は薄めてしまいましょう。
ちなみに、管理人がキササゲ茶を教えていただいた方は、糖尿病改善のためにずっと飲んでいると言われていましたよ。
乾燥キササゲは、10月ごろに収穫したキササゲの細長い実を天日干しで乾燥させたものです。
キササゲは川辺などに自生していることも多いので、ぜひ秋になったら探して作ってみてはいかがでしょうか。