アンチューサは、ヨーロッパからアジアにかけて分布するムラサキ科の多年草(二年草)です。
全草を乾燥させたものをハーブとして利用します。
アンチューサ(アルカネット)の特徴
アンチューサ(アルカネット)は、乾燥した土地や荒れ地、道端に良くはえており、全体にチクチクとした毛でおおわれ、高さ1メートルほどに成長します。
上部のほうに、かたまりで咲く小さな花は、綺麗な青紫色です。
汁気の多い茎は、株の根元からよく枝分かれして育ち、少し曲がった状態で伸び、葉は細長く先がとがっていて、中央の葉脈がとても目立ちます。
アンチューサ(アルカネット)の効果と効能
アンチューサ(アルカネット)には、止血効果、抗菌作用、抗アレルギー作用があると言われています。
アンチューサ(アルカネット)の使い方
太い根の部分が桃褐色の染料として使われるほか、乾燥葉にムスク系の香りがあるため、ポプリ(サシェ)として利用されてたり、
根を煎じたものは、虫刺されの薬として使われることもあります。
昔は、血液の浄化作用があると言われ、生食やハーブティーとして食べられていましたが、最近になって、身体に害をなす成分を含有していることがわかり、食べられないハーブとなりました。
アンチューサ(アルカネット)の育て方
育てやすさ ★★☆☆☆☆
種まき 4月上旬~5月下旬、9月上旬~10月下旬
開花 5月上旬~7月下旬
収穫 4月上旬~6月下旬
・日当たりが良く、水はけの良い場所に植える
・夏場は半日陰で乾燥気味に育てること。
・梅雨前に枝葉を間引いて、風通しを良くしておく。
アンチューサ(アルカネット)のレシピ(利用方法)
【アンチューサ(アルカネット)のポプリ(サシェ)】
【材料】
アンチューサ 好きなだけ
ポプリ袋 好きなもの(ガーゼハンカチなどを袋状にぬって自作しても良い)
【作り方】
1.アンチューサ(アルカネット)の葉を摘み取って軽く洗い、水気を切って1週間~10日天日干しにする。
2.ポプリ袋に入れてクローゼットなどに入れて使う。
アンチューサの甘い香りは、洋服にうつすと上品な香水をつけているような香りを出せます。
ムスク系の香りですが、甘すぎずすっきりした芳香なのでとても使いやすいです。
ポプリ袋に詰めるときに、他に香りの相性の良さそうな乾燥ハーブを混ぜたり、イランイランやブルガリアンローズ、サンダルウッドなどの精油をひとたらしすると、もっと濃厚で香水のような香りを作ることもできます。
残念ながら、ハーブティーとしては使えませんが、とても良い香りのハーブなので、ぜひ、機会があれば自家製のポプリ袋を作ってみてくださいね。