せっかく、自家菜園にハーブを植えていても、少量ずつしか利用しないハーブは、どうしてもあまりがちになってしまいますし、スーパーなどで販売されているハーブも、そこそこ量が多いのでなかなか使い切れないものです。
ハーブの香りや味を長く楽しむためには、乾燥保存や冷凍保存しておくと良いでしょう。
長期保存処理をしておけば、いつでも必要なときに、さっと取り出してハーブを使うことができます。
ただし、ハーブの乾燥保存や冷凍保存のやり方を間違えると、ハーブの香りが損なわれたり、体に害をなすものになることもあるため、いい加減なやり方は危険です。
正しい保存方法を知って、上手にフレッシュハーブと付き合っていきましょう。
ハーブの保存方法・乾燥保存のやり方
ハーブの乾燥保存をするためには、ハーブを干して乾燥させる必要がありますが、水分がある程度多く、乾燥しにくいハーブは、湿気の少ない晴天に干さないと、しっかり水分を蒸発させることができず、時間がかかるばかりか、カビが生えてしまうことがあります。
ハーブティーや料理など、口に入れることの多いハーブ類にカビが生えていたら大変ですよね。
まず、乾燥保存する場合は、直近数日の天気が快晴であり、空気が乾燥している日を選んで開始しましょう。
【具体的なハーブの乾燥保存方法】
1.ハーブを根から刈り取る、または、葉をつみとり、軽く洗って水けをしっかりとふき取る。
2.風通しの良い日陰を選び、枝や束ごと紐で逆さまに吊るすか、新聞紙などの上に広げて乾燥させる。
3.数週間~1か月ほど乾燥させ、葉がパリっとしたら完成。乾燥剤(シリカゲルなど)と一緒に密閉保存する。
※注意点
ハーブ類は、空気に触れると酸化してしまうため、直射日光や高温多湿は厳禁です。
冷暗所か冷蔵庫に保管し、半年~1年ほどで使い切るように心がけましょう。
ハーブの保存方法・冷凍保存のやり方
乾燥すると劣化してしまったり、風味が落ちてしまうハーブの中には、
冷凍保存のほうが向いている場合があります。
『冷凍保存向きのハーブ』
オレガノ
イタリアンパセリ
チャイブ
タラゴン
ローズマリー
ミント
バジル
ミント
レモンバーム など
『冷凍に向かないハーブ』
ディル
フェンネル
レモングラス など
冷凍保存の際は、生のまま使う量ずつラップなどで小分けして、冷凍用保存袋で保管しましょう。
基本的に、一度冷凍してしまうと解凍時にしんなりして見た目が悪くなります。
冷凍したハーブはオーブン料理や炒め物、スープなどに使うと良いでしょう。
特に、バジルは自然解凍した際に黒ずみやすい性質をもっています。
バジルを使う際には、事前解凍せずに冷凍したまま使用するようにしましょう。
つめたい飲み物に使う予定のミントやレモンバームなどは、角氷にして使うと見た目もおしゃれですね。
どちらの方法も、少しやり方に気をつけるだけで、だれでも簡単に実行することができます。
みなさんも乾燥保存と冷凍保存を上手に使い分けて、無駄なく楽しいハーブ生活を送りましょう。