アロマテラピーの基礎知識④キャリアオイル(ベースオイル)の特徴

投稿日:2018年5月10日 更新日: 2018年05月10日

精油(エッセンシャルオイル)は濃度が高く、原液のまま肌に使うと肌トラブルを起こしてしまうため、キャリアオイル(ベースオイル)と呼ばれる植物油やアルコールで薄めて使用する必要があります。

キャリアオイルには様々な種類があり、それぞれ特徴が異なっています。
自分の肌や目的に合わせて使い合わせると、より高い相乗効果を得ることが可能なのです。

 

キャリアオイルを使う理由と品質確認

キャリアオイルを使う理由は、精油を薄める以外にも以下のような理由があります。

・マッサージを行う際に肌への摩擦負担を減らし、手の滑りをよくするため。
・肌に上質な油分を補給する。
・精油だけでなく、キャリアオイルの成分も皮下に浸透し、体内に有効成分を運ぶ。

つまり、これらの点からわかる通り、精油の効能だけでなく、希釈するキャリアオイルの効能も私たちの肌に影響を及ぼすということなんです。

せっかく効果で良い精油を買っても、いいかげんなキャリアオイルを使ってしまったら、すべて台無しどころか、肌の状態が悪化することにもなりかねません。

悲しいことにアロマテラピー用のキャリアオイルの品質は産地や精製方法、管理業者ごとにピンキリで、すべてが品質の良い商品とは言えない現状があります。

キャリアオイルの品質を確かめるには、以下の点に注意を払いましょう。

・冷圧搾法(コールド プレス)で抽出され、熱により変質がないもの。(食品用は基本的に×)
・100%天然オイルであること。

キャリアオイルの品質には、管理状態も大きく関わってきます。
店舗で買い求めるときは、精油が冷暗所で保管されていて、品質管理がしっかりと行われている優良ショップを探しましょう。

未精製オイルと精製オイルの特徴とメリット・デメリット

キャリアオイルには、大きく未精製オイルと精製オイルが2種類あります。
未精製オイルと精製オイルの特徴とメリット・デメリットについては以下の通りです。

『未精製オイル』

そのまま絞っただけのものと、フィルターを通して不純物を取り除いたものがあります。

メリット
・栄養分が豊富で、その植物の持つ効果がでやすい。

デメリット
・刺激を与える天然成分が残ってしまうため、アレルギーや肌トラブルになりやすい。
・精製したものに比べ、酸化しやすい
・匂いが強い物がある。精油とのブレンド時に邪魔になることも。
・無色透明でないものが多く、衣服に色移りすることがある。

『精製オイル』

溶剤を使って抽出したものや他の植物油とブレンドしているものなどがあります。

メリット
・無色透明で無臭のものが多く、精油の香りを邪魔しない。
・刺激が少なく酸化もしにくいため、肌トラブルを起こしにくい。

デメリット
・キャリアオイルそのものの効果が薄く、相乗効果が期待しにくい。
・専門店以外のところで買うと、管理が悪く品質のひどいものも多い。

管理人個人としては、未精製のオイルをおすすめしますが、使い方や好みで選んでもらってかまいません。
最初の精製オイルを買う場合は、なるべくアロマテラピー専門店できちんと管理されたものを買うようにしましょう。







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