ウォール・ジャーマンダーは、ヨーロッパや西南アジアに生息するシソ科の多年草です。
花や葉を生のまま、または、乾燥させたものをハーブとして利用します。
ウォール・ジャーマンダーの特徴
ウォール・ジャーマンダーは、約300種にものぼる仲間を持ち、高さ50㎝ほどの高さに成長し、唇型の紫桃色または白色の花を咲かせます。
小さな低木のようにも見える姿から、庭園の縁取り草としても人気です。
属名のテウクリニウム(Teucrium)は、ウォール・ジャーマンダーをはじめて使ったとされる、古代トロイの王テウケルの名前からつけられました。
ウォール・ジャーマンダーの効果と薬効
ウォール・ジャーマンダーには、利尿作用、殺菌作用、消化促進作用、虫よけ作用があります。
ウォール・ジャーマンダーの使い方
ヨーロッパでは、ウォール・ジャーマンダーの虫よけ効果を得るために、乾燥した葉を床にばらまいて、掃き掃除をする風習があります。
若葉をサラダの彩として添えたり、花のついた枝をリキュールにつけて香りづけにするほか、乾燥葉を使ったお茶は、利尿作用や殺菌効果があるので好んで飲まれています。
ただし、多量摂取すると肝臓に悪い影響があると言われているので、適量摂取を心がけましょう。
ウォール・ジャーマンダーの育て方
育てやすさ ★★★★★★
種まき 4月上旬~7月下旬
開花 7月上旬~8月下旬
収穫 7月上旬~9月下旬
・日当たりと水はけが良く、乾いた場所に植える。
・枯れた花を摘み取ると次々に良く咲く。
・地下茎が広がるので植える場所に注意する。
ウォール・ジャーマンダーのレシピ(利用方法)
【ウォール・ジャーマンダーワイン】
【材料】
ウォール・ジャーマンダーの枝付き花 2~3本
ワイン 300~400ml(赤と白、どちらでも可)
ガーゼ袋(お茶パックなどでも可)
【作り方】
1.ウォール・ジャーマンダーの枝付き花を軽く洗って水けをふき取る。
2.ガーゼ袋に1を詰め、ワインに入れる。
3.冷暗所で2~3日寝かせたら完成。たまにゆっくりと上下を返す。
ウォール・ジャーマンダーのワインは、独特でスパイシーな香りがするので、辛口のワインに良く合います。
赤と白、どちらも飲んだことがありますが、甲乙つけがたいのでお好みで選んでみてください。
他のハーブと混ぜたり、クローブやナツメグを足してホットワインにするのもおすすめです。
管理人はまだ試したことはありませんが、サングリアのベースにも使えると思います。
手間いらずで育てやすく、庭に植えると見た目が良いですし、適度に虫よけしてくれるので初心者にもおすすめです。