タラゴンは、中央アジアおよび西北部アメリカ、南ヨーロッパ、ロシア南部を原産とするキク科の多年草です。
生のまま、もしくは、若葉を刈り取って陰干し乾燥させたものをスパイスとして利用します。
タラゴンの特徴
セロリに似た芳香とアニスのような甘い香り、かすかに苦みと辛味をもつスパイスです。
料理の味を大きく変える力があることから、『食通のハーブ』『マジックドラゴン』と呼ばれており、フランス料理には欠かせない重要な存在です。
タラゴンには、フレンチタラゴンとロシアタラゴンの大きく2種類があり、香りの良いフレンチタラゴンのほうが一般的に流通しています。
古代ギリシャでは薬草として栽培されており、古代の医者ポクラテスが毒蛇に噛まれた際の毒消しに利用していたという記録が残っています。
タラゴンの効果と薬効
タラゴンには、消化促進、整腸、口臭予防、消臭効果のほか、鎮痛、酸化防止、殺菌効果などがあるとされています。
また、タラゴンは、精神を落ち着ける鎮静作用があるとされており、不眠症に効くハーブティが有名です。
タラゴンの育て方
育てやすさ ★★★★☆☆
種まき 4月上旬~4月下旬
開花 なし
収穫 4月上旬~7月下旬、9月上旬~10月下旬
・水をやりすぎない。やや乾燥気味に管理すること。
・水はけの良い場所なら、日陰でも育てることが可能。
タラゴンの使い方・代表的な料理
その香りの良さを生かして、サラダのドレッシングやソース、ピクルス液に使われるほか、フランス料理のエスカルゴに欠かせないスパイスです。
肉や魚の臭みをけして、バターや生クリームのくどさをやわらげる効果もあります。
タラゴンを漬け込んで作る『タラゴンビネガー』や『タラゴンオイル』も有名です。
タラゴンを使ったおすすめレシピ
【タラゴン香る使い切りドレッシング】
お好きなオイル 30㏄(サラダ油、オリーブオイル、グレープシードオイルなど)
塩 小さじ半分
お好きな酢 20㏄(酢、ワインビネガー、バルサミコ酢、レモン汁など)
コショウ ひとふり
タラゴン 小さじ1弱
【作り方】
1.タラゴンは生の場合は細かく刻む。
2.すべての材料をしっかり混ぜ合わせて出来上がり。
タラゴンの香りがたまらないドレッシングです。
管理人は、グレープシードオイルとレモン汁の組み合わせで良く作ります。
酢の種類によっては酸味が強く感じてしまうので、その時は砂糖ひとつまみ入れてみてください。
少し砂糖を足すだけでも、味がマイルドになり食べやすくなりますよ!
ニンニクのすりおろしや、オニオンのすりおろし、りんごのすりおろしなどを入れるとさらに食べやすくなります。
その際は、お醤油とお砂糖を足してみてくださいね。(フレンチドレッシングではなくなりますが)
個人的には、タラゴンの香りを楽しみたいので、こちらのシンプルな味付けのドレッシングほうが好きです。