タマリンドは、熱帯アフリカを原産とするマメ科の常緑高木です。
円筒形の形をしたさやに包まれた果肉をスパイスとして利用します。
タマリンドの特徴
アフリカの熱帯地域でとれるタマリンドは、インドや東南アジアで利用されることが多いため、『インディアンデーツ』という名前で呼ばれています。
ほのかに甘酸っぱく、フルーティな香りで、柔らかくねっとりした果肉が特徴です。タマリンドは、落花生のようなからにペースト状の果肉が詰まっており、生食できる種類もありますが、基本的に果肉を熱湯で溶かしたり、ブロック状やペースト状にしたものをスパイスとして利用されます。
タマリンドの効果と薬効
タマリンドは、クエン酸、ビタミン類、果糖を多く含有しており、消化促進剤や整腸薬、疲労回復薬として使われてきました。
食欲を抑制する効果も知られており、ダイエットに効果を発揮するスパイスとしても有名です。
タマリンドの使い方・代表的な料理
インドや東南アジアでは、カレーやシチューなどの煮込み料理やチャツネに欠かせないスパイスです。
主な利用方法は、料理の酸味付けやとろみ付け、清涼飲料水の味付けなどで、タイではトムヤムクンに利用されるほか、ベトナムではお菓子の材料として使われています。
タマリンドを使ったおすすめレシピ
【基本のタマリンドソース】
サラダ油 大さじ1
クミンシード 小さじ1しょうが 小さじ1
ガラムマサラ 小さじ1
フェンネル 小さじ半分
タマリンドペースト 大さじ1
水 200~220㏄
黒砂糖 2分の1カップ程度
1.フライパンにサラダ油を熱し、クミンシードを入れて香りを移す。
2.残りの材料をすべて入れ、少しとろみが出るまで弱火で煮詰める。
3.お好みの濃さになったら完成!保存容器に入れて冷蔵庫で保管してください。
何にでも使える基本のタマリンドソースです。
セロリやニンジンなどの野菜、揚げた魚、グリルチキンのソースとして使えるほか、炒め物や煮物の優秀な隠し味になります。
炒めた玉ねぎとエビに、このソースを絡めて作るベトナムの炒めものはとても有名ですね。
管理人は苦手なので入れませんが、より本格的な味にするならヒングを少し加えてみてください。
香りがぐっと本場のタマリンドソースに近づきますよ!
タマリンドペーストは日本では手に入りにくく、レシピによっては梅肉で代用されることもありますが、最近は、カルディショップなどでも売られているので、ぜひ探してみてくださいね。