セサミは、メソポタミア、インド、エジプトを原産地とするゴマ科の一年草です。
セサミの果実の中に入っている小さな種をスパイスとして使います。
セサミの特徴
日本では、ゴマとして良く知られているセサミは、『食べる丸薬』と呼ばれるほどの高栄養食品です。
白ゴマ、黒ゴマ、金ゴマの3種類のゴマは、それぞれ微妙に味と香りが異なっており、どれも焙煎することでゴマ特有の香ばしい匂いと甘味が増すとされています。
古代エジプトの医学書『エーべルスパピルス』によると、昔から、食用のほか、灯火用、防腐剤、香料、薬の原料など、幅広く利用されていたようです。
香り成分を精油に含まないことから、スパイスとして扱うか意見がわかれるところですが、アーモンドに似た香ばしさと焙煎によって増す独特の芳香は世界中で愛されています。
セサミの効果と薬効
カルシウム、マグネシウム、鉄分をはじめとしたミネラル分を多く含み、成分の半分以上である不飽和脂肪酸には、善玉コレステロールを増やす働きがあります。
カルシウムによる骨や歯の強化をはじめ、アンチエイジング効果、美肌や美髪効果、血行促進、疲労回復、整腸作用、抗ストレス作用など、その多彩な効果をあげだすとキリがないほどに万能なスパイスです。
セサミの使い方・代表的な料理
アラブ圏やヨーロッパでは、ポピーシードの代用品としてパンやケーキのトッピングに使われるほか、お菓子の香りづけや揚げ物のころもとして使用されています。
セサミを練った練りごまは、中国の名物料理タンタンメン欠かせない調味料のひとつです。
日本では、赤飯にトッピングしたり、ゴマ和えやごまだれなどの代表的和食のアクセントとして使われています。
セサミを圧縮して作られるゴマ油には、煎りゴマから作られる『焙煎ゴマ油』と、生のセサミから作られる『太白油(たいはくゆ)』があり、栄養価の高さと使いやすさから、せっけんや化粧品、マッサージオイルの原料として人気です。
セサミを使ったおすすめレシピ
【黒ゴマ(ブラックセサミ)ハニープリン】
【材料】
黒すりゴマ 大さじ2~3
牛乳または豆乳 200~250㏄
はちみつ 大さじ1~2
粉寒天 2g
水 150㏄
【作り方】
1.マグカップなどに牛乳または豆乳を入れ、電子レンジ500Wで1分あたためておく。
2.鍋に水を沸騰させて粉寒天をしっかりと溶かす。
3.2の火を止めて、1と残りの材料をすべて入れ、しっかり混ぜる。
4.3の液を器に流し込み、冷蔵庫で冷やしたら出来上がり。
こちらは、管理人好みの緩めでふるふるした黒ゴマハニープリンになります。
普通の寒天ゼリーのように固めに作る場合は、寒天を3~4gに変更してください。
はちみつと黒ゴマの風味が抜群に良いので、はちみつ推奨ですが砂糖大さじ3~4でも代用可です。
白すりごまで作ると、また黒ゴマとは違った風味と味が楽しめます。
きな粉との相性も良いので、黒ゴマの半量をきな粉に変えて作るのもおすすめです。
シロップがほしい場合は、風味の相性が良い黒蜜を使いましょう。