オニオンは、中央アジアを中心に栽培されているネギ科の二年草。
和名たまねぎとして、日本でも食の中心を担う存在です。
黄たまねぎ(オニオン)、紫たまねぎ(レッドオニオン)、ペコロス(プチオニオン)、ホワイトオニオン(白オニオン)など様々な種類があります。
オニオンの特徴
西洋料理では、味だしスパイス(日本でいうところのダシ)としての需要が高くなっています。
流化アリルという揮発性の高い刺激成分が大量に含まれており、カット時に目を刺激して涙がでることも。
この流化アリルには、加熱によってプロピルメルカプタンと呼ばれる糖度の高い成分に変質するため、
加熱したオニオンは非常に甘くなり、うまみが増して香りも穏やかになります。
オニオンの効果と薬効
オニオンの流化アリルには、血栓を予防し、コレステロールをため込ませない作用があります。
高血圧、糖尿病、動脈硬化、脳こうそくなど、生活習慣病予防にも効果的です。
このほかにも、オニオンには食欲増進効果や疲労回復効果などもあります。
オニオン自体に栄養成分は多くないものの、他の栄養素の吸収を助ける成分が多い点も特徴的です。
オニオンの使い方・代表的な料理
オニオンは生のまま食べることはもちろん、加熱して料理に使ったり、
乾燥させて粉状にしスパイスにするなど、実に万能な使い方ができる貴重な食べ物です。
あめ色になるまでローストすることで甘味を増加させ、西洋だしとしての使い方もできます。
オニオンの葉は、薬味として使えます。みじん切りにして、和ネギのように使ってみましょう。
おすすめのオニオンレシピ
【シンプルが一番!オニオンスープ】
【材料】
黄タマネギ 3個
バター 30~40g
コンソメ 小さじ2~3
水 800ml
黒ゴショウ 適量
塩 適量
お好みで とろけるチーズ、バゲット、パセリ
【作り方】
1.玉ねぎを1㎝幅にスライスする。
2.弱火でバターを熱し、1をじっくり茶色になるまで炒める。(焦げる寸前まで炒めるつもりで)
3.2に水とコンソメを加えて蓋をし、弱火で5~6分煮込む。
4.最後に、黒ゴショウと塩で味を調えて完成!お好みでとろけるチーズや焼いたバゲット、パセリをのせて。
オニオンだけのスープですが、シンプルでとても深い味わいです。
焦げるギリギリまでしっかりと炒めることで、オニオンの甘味が出てスープにとろみがでます。
炒め方が甘いと苦みや刺激臭が残り、あまり美味しくありません。
このスープに、ニンニクを擦り付けたバゲットとチーズをのせるとオニオングラタンスープになります。
耐熱皿に移してから、軽くオーブンで軽く焼くと本格的です。