ルバーブは、シベリアを原産地とするタデ科の多年草です。
根や茎を、生のまま、または、乾燥させたものをハーブとして利用します。
ルバーブの特徴
ルバーブは、リンゴに似た酸っぱさとアンズのような芳香を放つ少しクセのあるハーブです。
日本では、長野県で少量栽培されているだけのあまり馴染みのない植物ですが、ヨーロッパでは、非常に人気が高く、日常的に使われています。
その歴史はとても古く、紀元前3000年ごろから栽培されており、古代ギリシャ・ローマでは、薬や食用として幅広く活用されていました。
中国では、下剤として使う漢方薬でもあります。
ルバーブの効果と薬効
食物繊維とカルシウムを多く含有し、整腸作用があることから、便秘解消効果が高いハーブです。
このほかにも、利尿作用や抗炎症作用、止血、収れん、抗菌効果などがあります。
ルバーブの使い方
乾燥された葉柄をハーブティーにして飲むほか、フルーティな香りと酸味を生かして、ジャムや砂糖漬けにすることが多いです。
イギリスでは、シチューやサラダに使われるなど、普段の食事にも取り入れられており、パイやクッキーなどの焼き菓子にもルバーブが使われています。
葉には、有毒なシュウ酸が多く含まれているため、食べることはできませんが、その煮汁は、銅や真ちゅうの研磨剤として利用することが可能です。
ルバーブの育て方
育てやすさ ★★☆☆☆☆
種まき 4月上旬~5月下旬
開花 5月上旬~7月下旬
収穫 5月上旬~10月下旬
・水はけが良好で、日当たりの良い場所で育てる
・高温多湿、乾燥にも弱いので環境変化に注意すること。
ルバーブのレシピ(利用方法)
【ルバーブジャム】
【材料】
ルバーブの葉柄 好きなだけ
砂糖 ルバーブの重量の30~40%
レモン汁 ルバーブ500gあたり大さじ1
シナモン お好みで
【作り方】
1.ルバーブの葉柄の部分の重量を計り、その重さの30~40%の砂糖を用意する。
2.ルバーブを1~2㎝程度の長さに切り、鍋にルバーブ、砂糖、レモン汁を入れて20~30分置く。
3.ルバーブから水分が出たら、弱火で10分ほど煮詰めたら一度アクをとり、さらに蓋をして煮詰める。
4.ルバーブ5本以下なら20分ほど、10本以上なら40~50分煮込んで完成。お好みでシナモンをどうぞ。
日本でも、最近はたまに見かけるルバーブを使ったジャムです。
赤い葉柄のルバーブを使って作ると、とても鮮やかな赤色のジャムが出来上がります。
独特の酸味と香りは、シナモンとの相性が良いので、お嫌いでなければ加えてみてください。
以前、お土産にいただいたルバーブのジャムには、香りづけにラム酒が加えてあり、それもとても美味しかったです。
お菓子やハーブティーの甘味付けにぴったりなので、ルバーブが手に入ったら、ぜひ作ってみてくださいね。