バーベインは、ヨーロッパ、アジアを原産地とするクマツヅラ科の多年草です。
主に、全草をハーブとして利用します。
バーベインの特徴
高さ30~90㎝で、細くて力強い四角い茎が立ち上がり、大きく3つに切れ込みの入った葉が対生し、茎は丈夫で枝分かれして、枝先に淡青紫色の小花を長く穂状につけます。
古代には神事に使用されており、『神の聖なるハーブ』と呼ばれ、寺院を清めるために使われたほか、キリスト教においては、キリストの出血を止めた薬草として特に神聖視されているハーブです。
南ヨーロッパ、アジア、北アフリカ、オーストラリアの草地や道端に多く生えており、日本では、『クマツヅラ(熊葛)』という和名で親しまれています。
バーベインの効果と薬効
バーベインには、消炎、鎮静、発汗、鎮痛、滋養強壮効果などがあります。
バーベインの使い方
バーベインの全草を乾燥させたものをハーブティーにして飲んだり、うがい薬や洗眼に使うほか、お酒に漬け込んで寝前酒(ナイトキャップ)にしたり、生葉をすり潰して打ち身の薬として利用します。
バーベインの育て方
育てやすさ ★★★★★☆
種まき 3月上旬~4月下旬
開花 6月上旬~9月下旬
収穫 6月上旬~9月下旬
・日当たりが良く、乾いた土を好む
・こぼれ種で良く増えるので、雑草化に注意する
バーベインのレシピ(利用方法)
【バーベインの心を癒すブレンドハーブティー】
【材料】2杯分
バーベインの茶葉 小さじ1
レモンバームの茶葉 小さじ半分
ペパーミントの茶葉 小さじ半分
はちみつ 小さじ1(砂糖でも可)
熱湯 400ml
【作り方】
1.ポットに茶葉と熱湯を入れて5分蒸らす。
2.茶こしで濾しながらカップに移し、はちみつを加えて混ぜたら完成。
落ち込んだ心を癒す効果のあるハーブを集めたバーベイン主体のブレンドティーです。
甘味を加えなくても飲めますが、心の癒しにはハチミツの優しい甘さが良く染みます。
バーベインは、鎮静効果のほかにも、授乳中に母乳の出をよくするハーブとして有名です。
余談ですが、バーベインは、古代神話で様々な神と結びつけられてきた曰くの多いハーブで、家の中を守護してくれるお守りや悪霊除け、金運アップや商運アップ、平和をもたらす効果など、非常に万能な植物としてヨーロッパでは愛されています。
日本ではあまりなじみがなく、むしろ雑草イメージすらあるバーベインですが、こういう話を聞くと、家に置いておけば何か良いことがありそうですよね。
バーベインは、開花時に元気なものを摘み取って、全草を日干し乾燥させれば簡単に茶葉が作れますので、興味がある方は、ぜひバーベインのハーブティーをお試しくださいね。