ドクダミは、東アジアおよび日本を原産地とするドクダミ科の多年草です。
主に、全草をハーブとして利用します。
ドクダミの特徴
高さ30~50㎝に育ち、濃緑色の葉は心臓型で先がとがって互生しており、葉柄の基部には托葉があります。
地下茎は良く枝分かれし横に広がっていて、切れた地下茎からでも繁殖することが可能です。
穂先に淡い黄色の小花を密生させて咲き、花序の基部には白い総苞片が5~6個ついています。
この白い総苞片が一見花びらのように見えますが、実際の花には花びらもがくも存在せず、雄しべと雌しべだけで構成されているという非常に珍しい構成の植物です。
全草から、独特の強烈な臭気を放っており、中国語では『魚腥草(生臭い魚の草)』、ベトナム語では、『ザウジエプカー(魚の野菜の葉)』、英語では『fish herb(魚のハーブ)』など、魚のにおいを表すような名称が多くみられます。
ドクダミの効果と薬効
ドクダミには、排膿、解毒、整腸、抗菌、利尿作用などの効果があります。
ドクダミの使い方
ドクダミは、全草を乾燥させてお茶や生薬として利用されるほか、生葉をすり潰して湿疹やかぶれの治療に用いたり、山菜のように生葉を天ぷらなどにして食べます。
中国やベトナムでは、香草として和え物や魚料理の付け合わせに使われますが、日本で生育しているドクダミよりも、ややにおいの少ない品種であると言われています。
ドクダミの育て方
育てやすさ ★★★★★★
株分け 3月上旬~4月下旬
開花 5月上旬~7月下旬
収穫 5月上旬~7月下旬
・陰日向関係なく育つが湿り気のある土を好む
・地下茎が広がりやすく、雑草化しやすいので注意
・開花時期に刈り取りを行う
ドクダミのレシピ(利用方法)
【ドクダミ茶葉作り】
【材料】
ドクダミ全草 適量
ひも 適量
【作り方】
1.なるべく綺麗なドクダミを根のほうから刈り取る。泥などの汚れを洗い流し、枯れた葉を摘む。
2.ひもで束ねて2~3週間天日干しで乾燥させたら完成。保存瓶で保管する。
作業をする時は、軍手やゴム手袋をしたほうが良いです。手に臭いがつくとなかなか取れません。
小さいころから管理人にとってはお馴染みの『ドクダミ茶』です。
正直なところ、子供のころから汗疹(あせも)に良いと、ドクダミばかり飲まされたので臭いにトラウマがあります。
今は、ドクダミ茶にハト麦やトードフラックスをブレンドして飲むので、臭いはあまり気になりません。
作ればわかると思いますが、最初からドクダミだけで飲むのは非常にハードルが高いと思います。
臭いがすごくて飲みたくない気持ちもあるのですが、やっぱり飲んでいると花粉症や肌の調子が良いです。
アトピー持ちの娘も、ブレンドティーなら飲んでくれるので、ひどい時には飲ませています。
まずいんですけど、効くんですよねえ。
ドクダミは庭に植えずとも、探せば大抵の場所に生えていると思いますし、花粉症やアレルギー、肌トラブルを抱えているなら、少量からでも作ってみてはいかがでしょうか。