ジュニパーは、北アメリカ、ヨーロッパ、北アジア、北アフリカを中心に分布する常緑高木です。
主に、果実や葉をハーブとして利用します。
ジュニパーの特徴
ジュニパーは、高さ15メートルほどまでに成長し、線状で先のとがった葉を茂らせ、雌雄異株であり、雄花は黄色、雌花は緑色の花をさかせる常緑高木の針葉樹です。
発育から2~3年目に熟す直径6~8mmの球状の果実は、最初は緑色ですが、次第に青を経て黒くなり、熟すと白い粉を帯びます。
葉の色が変化する種類のジュニパーは、園芸種として人気です。
園芸種には、葉が黄色から緑色に変化する『アウレア』、匍匐性の『エキニフォルミス』、葉が円形状に茂っていく『スエシカ』などがあります。
ジュニパーは、人類が最初に使い始めた植物のひとつと言われており、宗教儀式や魔除けのほか、中世には伝染病の予防ハーブとして重用されていました。
また、人気のお酒『ジン』の香りづけにつかうハーブとしても有名です。
ジュニパーの効果と薬効
ジュニパーには、抗うつ作用、利尿作用、去たん、神経強壮作用、発汗作用、デトックス効果、抗炎症効果、頭皮の環境改善、空気清浄、殺虫などの効果があります。
ジュニパーの使い方
ジュニパーは、その芳香の良さから、料理や飲み物の香りづけに使われており、アロマテラピーや香水の原料である精油としての人気も高いハーブです。
また、形の良い品種の葉は、飾りやサシェとしても利用されています。
ジュニパーの育て方
育てやすさ ★★☆☆☆☆
挿し木 3月上旬~5月中旬、9月
開花 4月
収穫 9月上旬~10月上旬
・日当たりと水はけの良い、腐植質または砂質土壌を好む。
・種まきもできるが、指し木のほうが簡単。
・1~2月に肥料を与える。
・春と秋に葉の刈り込みを行うこと。
ジュニパーのレシピ(利用方法)
【ジュニパー・ベリーのコンフィ】
【材料】
ジュニパー・ベリー(果実) 適量
レモン汁 大さじ1
砂糖 果実の重量の50%
【作り方】
1.ジュニパーベリーの果実と砂糖を鍋に入れて20~30分おく。
2.ひたひたになる程度に水とレモン汁を入れ、弱火で煮込む。
3.ある程度のとろみが出たら火を止める。冷えると固くなるのでやや早めがおすすめ。
ジュニパーベリーは、日本人にはあまりなじみがありませんが、とても良い香りのする果実です。
乾燥させたものをスパイスとして売ってあるお店もあります。
どちらかというと、食用のジュニパーベリーよりも、ジンの香りづけ用や、アロマテラピー用の精油としてのほうがみなさん馴染みがあるかもしれませんね。
個人的に、ジュニパーの香りが好きなので、常にジュニパーの精油が家においてあります。
精神浄化やリフレッシュ、前向きになれるなど、仕事部屋用にぴったりなんです。
また、ジュニパーの精油には殺虫効果があるので、夏場は特に大活躍しています。
いつか葉を使ったサシェやクラフトにも挑戦してみたいですね。