カタクリ<Katakuri>

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カタクリは、日本、朝鮮半島、中国、サハリンに自生するユリ科の宿根草です。
花や若菜、鱗茎を生のまま、または乾燥させたものをハーブとして利用します。

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カタクリの特徴

カタクリは、その名前の通り、以前は鱗茎から取り出したでんぷんを片栗粉として利用していました。
しかし、カタクリからとれるでんぷん質はごくわずかしかなく、最近の片栗粉のほとんどは、サツマイモやジャガイモのでんぷんを原料に作られています。

カタクリは、数千から数万もの集団群を作ることがある集団性の草花です。

そのため開花時期、日本各地の群生地では、『カタクリ祭り』が開催され、春の間、数週間だけしか咲かないカタクリの可憐な花は、ニリンソウなどと共に『スプリング・エフェメラル(春の妖精)』と呼ばれ愛されています。

また、カタクリは、種子にエライオソームと呼ばれる脂肪酸や高級炭水化物をもち、アリがこの成分に誘発されて、カタクリの種を巣へと持ち帰ります。

特に、アリの中でもトゲアリには、一度運び込んだ後に巣外に運び出し、巣の周辺に種をまく珍しい習慣が確認されています。

カタクリの効果と薬効

カタクリには、胃腸回復、滋養強壮、擦り傷、切り傷、湿疹に効果があるとされています。

カタクリの使い方

カタクリは、前出の通り、鱗茎からとれるでんぷん質を片栗粉として利用するほか、
花や若菜をてんぷらなど食用にして食べたり、
すり潰した根を外用薬として傷や湿疹の治療に使われています。

カタクリの育て方

育てやすさ ★★☆☆☆☆
種まき   8月上旬~9月下旬
開花    3月上旬~5月下旬
収穫    4月上旬~5月下旬

・半日陰で水はけの良い土地を好む。
・冬は腐葉土などで表面を覆ってやること。
・2~3月に発生するサビ病に注意する。感染したら葉を切り捨て焼却すること。

カタクリのレシピ(利用方法)
【カタクリの甘酢和え】

【材料】
カタクリ  100g(花付き)
★酢    100g
★砂糖   40~50g
塩     少々

【作り方】
1.カタクリの花をサッと洗い、沸騰したお湯に塩少々を入れて2分茹でる。

2.ゆであがったら、冷水でしっかりと冷やし、好みの長さに切り分ける。

3.★の調味料を合わせ、2のカタクリと絡めたら完成。

 

カタクリの花や葉には思ったほど癖がなく、とても食べやすい甘酢和えです。
葉の部分だけでなく花を一緒にゆでることで、とてもきれいな色合いに仕上がります。

天ぷらやおひたしのレシピが定番のようですが、管理人はこの甘酢和えが好きですね。

以前、一度だけ『カタクリ祭り』を観覧しにいったことがありますが、可憐な花が群生している様子は、想像以上に圧巻で、妖精たちが本当にいてもおかしくないような雰囲気が漂っていました。

調べてみると、日本の各地にカタクリの群生地があり、場所によっては天然記念物に指定され、厳重に保護されているようです。

カタクリの咲く時期はとても短いですが、ぜひみなさんもタイミングが合えば、カタクリ祭りに参加してはいかがでしょうか。







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