カレープラントは、地中海沿岸部を原産地とするキク科の多年草です。
花、葉、茎を生のまま、または、乾燥させて利用します。
カレープラントの特徴
名前からもわかるように、カレープラントは、葉や茎にカレーパウダーを思わせるスパイシーな香りがするハーブです。
乾燥した丘の上や岩場の間、崖などに自生し、黄色い可愛らしい花を咲かせるのですが、この花が、ドライフラワーにしても全く色あせないため、『エバーラスティング(永遠)』『イモーテル(不死)』と呼ばれています。
カレープラントの効果と薬効
カレープラントには、精神を落ち着ける効果や疲労回復効果のほか、殺菌・消臭効果などがあります。
カレープラントの使い方
カレープラントは、苦みや辛味が非常に強いため、実際にカレーパウダーの原料にはなりませんが、スープやピクルスの香りづけに利用されることがあります。
乾燥させても色あせない性質から、ドライフラワーやポプリ、リースなどの装飾品も人気です。
カレープラントの殺菌・消臭効果を生かして、トイレに飾られることもあります。
また、銀白色のとてもきれいな葉は、花壇の縁取りや寄せ植えにぴったりで、イギリスでは、古くから庭園の彩りとして使われており、いろいろな場所で見かけるメジャーなハーブです。
カレープラントの育て方
育てやすさ ★★★★☆☆
種まき 4月上旬~5月下旬、9月上旬~10月下旬
開花 6月上旬~8月下旬
収穫 4月上旬~9月下旬
・日当たりが良い場所に植え、乾燥気味に育てる
・密生しないように注意し、こまめに枝を切ること。
カレープラントのレシピ(利用方法)
【カレープラント香るピクルス】
【材料】
パプリカ 1個
きゅうり 1本
にんじん 1本
セロリ 1本
★酢 180ml
★水 160~180ml
★砂糖 50g
★塩 小さじ2
★ローリエ 2枚
★カレープラント 1枝
★ブラックペッパー 4~5粒(ホール)
【作り方】
1.★の材料をひと煮立ちさせ、冷ましておく。
2.野菜をすべてスティック状に切り、保存瓶に立てて詰める。
3.2の保存瓶に冷ました1をすべて浸かるように注ぎ入れ、蓋をして冷蔵庫で冷やす。
4.浅漬けなら2~3時間で完成。清潔な器具を使って取り出すように気を付ければ最長1週間もちます。
基本のピクルス漬けに、カレープラントを加えたレシピです。
カレープラントのスパイシーな香りと、ブラックペッパーの刺激的な香りがとても合います。
ピクルスにする野菜は、お好みで準備してください。
きゅうりや大根のように、水分の出る野菜を使うときは、酢を多めに入れておくと薄くなりません。
辛味がほしいなら、鷹の爪を1本入れるとピリ辛ピクルスになります。
また、スライスニンニク1かけを足すことで、食欲をそそる香りになり、カレープラントとの相性も良いので、ニンニクの臭いが気にならない方におすすめです。