カモミールは、ヨーロッパを原産地とするキク科の一年草です。
葉や花、茎の部分を生のまま、または、乾燥させて使用します。
カモミールの特徴
カモミールは、可愛らしい白い花がリンゴに似た強い芳香を放つことから、『大地のりんご』を意味するギリシャ語の『カマイメーロン』がその名の由来となったハーブです。
日本に伝来したのは、19世紀初頭でオランダ語名の『カーミレ』が変化し、『カミツレ』という名前で呼ばれています。
古代エジプトでは、太陽神への供物として活躍していたため、当時は最高のハーブとしてたたえられていました。
カモミールの効果と薬効
カモミールには、精神を鎮静し、リラックスさせる効果や疲労回復効果、ニキビなどの炎症を抑えて美肌に導く作用があります。
カモミールの使い方
多くの種類があるカモミールの中でも、特に薬効に優れているのは、花だけに強い香りを持ち、苦みのあまりない『ジャーマンカモミール』と、花や葉、茎に至るまで強い芳香を放ち、苦みの強い『ローマンカモミール』の2種類です。
苦みのないジャーマンカモミールは、主にハーブティーとして利用されており、ローマンカモミールは、コサージュやリース、せっけんや化粧水などの原材料に使われています。
また、カモミールには、近くに生育する植物を元気にして、害虫を予防する作用があるため、タマネギやキャベツなどの野菜のそばに植えられることも多いハーブです。
カモミールの育て方
育てやすさ ★★★☆☆☆
種まき 3月上旬~4月下旬、9月上旬~10月下旬
開花 4月上旬~6月下旬
収穫 4月上旬~7月中旬
・高温多湿を嫌うので、こまめに間引きすること。
・芽やつぼみに害虫がつきやすいので注意する。
カモミールのレシピ(利用方法)
【カモミールのスープ】
【材料】
タマネギ 1個
ニンジン 半分
水 500ml
コンソメ 1個
カモミール 小さじ1
ナツメグ ひとふり
塩コショウ 適量
パセリ 適量
【作り方】
1.たまねぎとにんじんをお好みの大きさに切っておく。
2.熱湯500mlにカモミールを入れ、10分ほど蒸らしておく。
3.鍋にサラダ油(分量外)をひき、玉ねぎとにんじんをしんなりするまで炒める。
4.3に2のカモミール水を茶こしなどで濾しながら入れ、コンソメと一緒に蓋をして5~10分煮込む。
5.最後にナツメグを振り入れ、塩コショウで味を調えたら、器に盛り付けパセリを散らして完成。
メジャーなスープかどうかわかりませんが、友人宅でふるまわれて以来、我が家でも、ちょくちょく作っている癒しのカモミールスープです。
食べにくいと思う方は、最後にしょう油をひとたらしすると、カモミールの香りが和らいでうまみがますので、ぜひ試してみてください。
こちらのカモミールスープには、疲労回復高価と安眠作用があります。
疲れている時に食べると、夜熟睡出来て疲れがしっかりとれますよ!