カラミントは、南ヨーロッパから地中海沿岸部にかけて生育するシソ科の多年草です。
全草を乾燥させたものをハーブとして利用します。
カラミントの特徴
カラミントは、根茎が地下を這いながら立ち上がり、深緑でのこぎり状の葉をもち、典型的な唇型の花びらが10枚以上重なった状態で咲く点が特徴の宿根草です。
ピンク、白、紫色など、様々な色の花を咲かせ、名前の通り爽やかなミントの香りを放ちます。
暑さや寒さにめっぽう強く、植えた翌年には驚くほど増えるため、初心者にも育成しやすく、カラミントはガーデニングでも非常に人気の高い品種です。
一般的に、カラミントと言えば、ネペタカラミントを指しますが、花が大きめのグランディフローラも見た目の派手さから、最近流通量が増しています。
カラミントの効果と薬効
カラミントには、強壮作用や去たん作用があります。
カラミントの使い方
以前は、強心剤として利用されていましたが、現在は薬用での使用はほとんどありません。
香りを楽しむために、葉を乾燥させてハーブティにしたり、多くの花が次々と咲きほこる性質を生かし、主に庭園花として栽培されています。
カラミントの育て方
育てやすさ ★★★★★★
種まき 3月
開花 5月上旬~11月下旬
収穫 5月上旬~11月下旬
・陽当たり良好で水はけの良い土地に植える。
・梅雨時期には少し間引いて株間をあけておく。
カラミントのレシピ(利用方法)
【カラミントのソーダ割り】
【材料】
カラミントの乾燥葉 小さじ1
熱湯 50ml
炭酸水 150ml
氷 適量
シロップ 適量(無糖炭酸水の場合)
【作り方】
1.熱湯にカラミントの乾燥葉を入れて、2~3分おく。
2.グラスに1のハーブティを漉しながら移し、炭酸水とシロップを入れ、最後に氷を浮かべたら完成。
カラミントの爽やかな香りがたまらない炭酸水のレシピです。
生のカラミントの葉があるなら、最後に浮かべるとよりいっそうカラミントの香りを楽しむことができます。
暖かいハーブティも良いですが、清々しいミント系の香りはやはり冷たいほうが美味しいですね。
カラミントは、いろいろなところで栽培されている姿を見かけますが、あまりハーブティにして飲んでいるという話を聞きません。
ミントとは分類が別種なので、ハーブティにはできないと思っている方が多いのかな?
せっかく育てるのなら、目で楽しむだけでなく、味や香りも楽しんでみてくださいね。