カラタネオガタマは、中国と日本の暖かい地方に自生するモクレン科の常緑低木です。
主に花をハーブとして利用します。
カラタネオガタマの特徴
紫褐色の枝がほどよく枝分かれして、高さ5メートルほどまでに育つ低木花です。
10㎝ほどの大きさの葉には艶があり、淡紅色に縁取りされたクリーム色の花を咲かせ、バナナのような甘い芳香を持つ花は、熟すとはじけて真っ赤な果実を鈴なりに実らせます。
その甘い香りから、欧州ではバナナシュラブ、バナナツリーなどと呼ばれており、シュラブとはいわゆる低木のことを指します。
カラタネオガタマは、日本での別名を『トウオガタマ』と言い、どちらも『中国から伝来したオガタマノキ』という意味合いです。
日本原産のオガタマノキは、カラタネオガタマに似ていますが別種となります。
カラタネオガタマの効果と薬効
カラタネオガタマには、消化促進、腹部膨満感改善、鼻炎などに効果があります。
カラタネオガタマの使い方
カラタネオガタマは、花をハーブティーにして楽しんだり、精油を香料として利用するほか、花を乾燥させたものを、生薬として服用します。
カラタネオガタマの育て方
育てやすさ ★★★★☆☆
種まき 3月上旬~4月下旬
開花 5月上旬~6月下旬
収穫 5月上旬~6月下旬
・陽当たり良好で風通しの良い場所を好む。
・害虫がつきやすいので注意する。
・葉が茂りすぎたら、風通しをよくするために剪定する。
カラタネオガタマのレシピ(利用方法)
【カラタネオガタマのハーブティ】
【材料】2杯分
カラタネオガタマの花 2個
紅茶葉 小さじ1~2(ティーバック1個)
熱湯 400ml
お好みで はちみつや砂糖
【作り方】
1.ティーポッドに紅茶葉とカラタネオガタマを入れて熱湯を注ぐ。
2.蓋をして2~3分蒸らし、茶こしで濾しながらカップに注ぎいれて完成。好みで甘味を足す。
カラタネオガタマの香りは、上品なバナナの香りという感じです。
本物のバナナのような甘ったるさはあまりなく、さわやかな甘い香りが広がります。
紅茶葉の種類は問いませんが、アールグレイとの相性が良いです。
香りをより楽しみたいならば、カップにもカラタネオガタマの花を浮かべると良いでしょう。
常緑低木なので、気軽に植えるというわけにはいきませんが、もし、手に入れる機会があれば、ぜひ、ハーブティを楽しんでみてくださいね。