イチョウは、中国原産のイチョウ科の落葉高木です。
熟して落ちた種をハーブとして利用します。
イチョウ(銀杏)の特徴
生きている化石との別名もあるイチョウは、イチョウ科イチョウ属に1種しか現存せず、レッドリスト(絶滅危惧種)に指定されている世界古来のハーブ木です。
日本では、街路樹などで良く見かける樹木ですが、分類上特殊な植物で、見た目は広葉樹に見えますが、実際は針葉樹に分類されています。
ギンナン、銀杏(ギンキョウ)の呼び名でも知られ、秋に黄熟して自然落下する実は、異臭を放つ多肉質の果皮と果肉を持ち、素手で触るとかぶれてしまう恐れがあります。
イチョウ(銀杏)の効果と薬効
イチョウの乾燥葉には、防虫効果のほか、咳を鎮め、たんを除去する効果があるとされています。
イチョウ(銀杏)の使い方
イチョウは、熟して落ちた実の殻を割って中の実を加熱調理して食べます。
独特な香りともちもちとした食感のとても美味しい黄色の実は、正月の茶わん蒸しの具の定番です。
ただし、イチョウの実は、加熱が甘い状態で食べ過ぎると中毒症状を起こす危険があります。
しっかりと加熱したものを食べるか、適量(大人で5~6個程度)に抑えておきましょう。
イチョウの乾燥葉は、ポプリなどを作り防虫剤として使われていますが、イチョウ茶にするときは中毒症状が心配なので、薄めに淹れて飲むか、うがい薬として利用しましょう。
イチョウ(銀杏)の育て方
育てやすさ ★★★★☆☆
種まき 10月、3月上旬~4月下旬
開花 4月上旬~5月下旬
収穫 10月上旬~11月下旬
・日当たりと水はけが良ければどんな土質でも育つ。
・肥沃な土地であるほど、美しく黄葉する。
イチョウ(銀杏)のレシピ(利用方法)
【イチョウ(銀杏)の簡単な剥きかた】
【材料】
イチョウの実(銀杏) 10~15粒
茶封筒 1枚
【作り方】
1.イチョウの実に、軽く割れ目を入れる。(ナッツクラッカーを使うか、重いもので押しつぶすと簡単)
2.封筒に1を入れ、口を2~3回折り、電子レンジで600W50秒加熱する。
3.完全に冷める前に、殻をむいたら完成。
この方法だと破裂せずに、安全に電子レンジで殻と薄皮をむくことができます。
以前はヒビを入れずに直接電子レンジで加熱していましたが、破裂音が恐ろしく、どうにかできないかと思案して、ヒビを入れてからレンチンする方法を思いつきました。
イチョウの実は、秋になるといろいろな場所に落ちていますし、生の実の調理は難しいと思っている方でも、この方法なら簡単に下ごしらえできます。
それに、まだ落ちたばかりの実は緑色でにおいも少なく、とても食べやすいんですよ。
ぜひ、みなさんも銀杏拾いをして、今年は緑色の美味しい実を食べてみてくださいね。