アカザは、インドから中国に分布し、日本にも群生するアカザ科の一年草です。
若葉や葉を生のまま、ハーブとして利用します。
アカザの特徴
日本全土に群生しているアカザは、最近では、都市部では見かけないようになりましたが、田舎のあぜ道や山道などでは、よく見つかる雑草系のハーブです。
新芽部分が紫紅色になるものをアカアカザ、新芽部分が白い物をシロザと呼びます。
緑に切れ込みの入ったギザギザの長い三角形型の葉と、成長すると150㎝を超え、大きく太くなる丈夫な茎が特徴です。
また、茎先に花びらのない黄色い花を咲かせ、種は黒い艶があります。
アカザの効果と薬効
アカザには、消炎・鎮痛作用、胃腸を強くする作用、滋養強壮効果があります。
アカザの使い方
アカザは、潰した葉を虫刺され薬として塗り薬にしたり、湿布薬として張り付けて使うほか、若葉の柔らかい部分をゆでて食用にします。
また、大きく太く伸びた茎は、杖として使えるほど丈夫です。
アカザの育て方
同種のグッド・キング・ヘンリー(ゴーズフット)は、ほうれん草のように栽培されていますが、アカザは基本的に雑草ハーブに分類されるため、一般的に栽培しません。
アカザのレシピ(使い方)
【アカザの胡麻和え】
【材料】
アカザの若葉 300g
★醤油 大さじ1
★みりん 大さじ1
★砂糖 小さじ2
★すりごま 大さじ4
★だしの素 小さじ半分
【作り方】
1.アカザの若葉を良く洗い、さっと熱湯でゆでる。
2.適当に切った1に、★の調味料を良く混ぜたものを和えたら完成。
アカザの若葉だけをたくさん集めて胡麻和えにすると、ほうれん草みたいで美味しいです。
最近は、本当に街では見かけなくなりましたが、少し山のほうに行くと、まだまだたくさん生えています。
欲張って成長した葉をとると、えぐみが強いので、なるべく柔らかそうな若葉だけを集めましょう。
夏場に茎が紫紅色ではないシロザを使って同じように胡麻和えを作っても良いですね。
以前、山歩きをしていた時に、何かの虫に刺されて足が腫れたことがあったのですが、同行した友人がアカザをもんで塗り付けると良いと教えてくれました。
実際に、自宅に帰ったころには腫れが引き、ほぼ治癒していたので良く覚えています。
さすがに自宅には虫刺され薬を常備していますが、アウトドア時の緊急用虫刺され薬として覚えておくと便利ですね。