アサツキは、日本やシベリアなど、北半球の温帯から寒帯にかけて広く分布するユリ科の多年草です。
全草を、生のまま、または、乾燥させたものをハーブとして利用します。
アサツキの特徴
アサツキは、食用であるユリ科ネギ属の中で一番細く、淡い緑色をしたネギの一種です。
その色の薄さから、色が浅づきであるということでアサツキの名がつけられました。
基本的には野草であり、山間部に良く自生し、高さは種類によって、20~50㎝ほどに枝分かれして成長し、根本付近にラッキョウのような鱗茎を作ります。
奈良県北部地方で自生する『行者ニンニク』や日本全土でみられる『ノビル』が特に有名です。
アサツキの効果と薬効
アサツキには、高血圧予防、高血糖予防、がん予防、心臓病や脳こうそく予防など、生活習慣病の予防に大きな効果があるとされています。
アサツキの使い方
他のネギ科植物に比べて、苦みと匂いが強く生食には向かないため、さっとゆがいて酢味噌につけたり、天ぷらやおひたしにして食べます。
アサツキの育て方
育てやすさ ★☆☆☆☆☆
種まき 8月上旬~9月下旬
開花 6月上旬~7月下旬
収穫 9月上旬~4月下旬
・寒さにも強く日陰でも良く育つ
・冬に一度枯れるが、春になるとまた芽が生えるのでそのままにする
・追肥の必要はないが、追肥すると良く伸びる
アサツキのレシピ(利用方法)
【アサツキ味噌】
【材料】
アサツキ 200g
味噌 150g
砂糖 100g
みりん 30㏄
お酒 50㏄
鷹の爪 1本(お好みで)
ごま油 大さじ1
いりごま 大さじ2
【作り方】
1.アサツキをみじん切りにし、ごま油を熱したフライパンで炒める。
2.いりごま以外の材料をすべて入れて、中火で炒め煮する。
3.水分がなくなったら、いりごまを混ぜて完成。
出来上がりは緩く感じるかもしれませんが、冷ますと少し硬くなります。
ご飯にのせて食べるのが定番ですが、白身魚や焼き豆腐につけて食べるのも美味しいです。
アサツキで作るネギ味噌は、何とも言えない匂いと味で苦手な人もいるかと思いますが、この独特の風味にハマると、ついつい食べ過ぎてしまいそうになります。
ただし、アサツキはネギの仲間なので、食べた後匂いがすごく残ります。
消臭系の緑茶やウーロン茶をお供に食べるか、食べ過ぎにはくれぐれも注意してくださいね。
ちなみに、管理人は甘めの合わせ味噌で作っています。(地元の麦みそです)
赤みその場合は砂糖を足したり、白みその場合は味噌を増やすなどして、味の濃さは調整すると良いでしょう。