アニスヒソップは、中央アメリカから北アメリカにかけて自生するシソ科の多年草です。
葉の部分を生のまま、または、乾燥させたものをハーブとして利用します。
アニスヒソップの特徴
アニスヒソップはその名の示す通り、アニスの種に似た甘い芳香を放つハーブですが、アニスはセリ科植物なので、シソ科植物のアニスヒソップとは全く別種の植物です。
直立して生える茎は枝分かれしやすく、高さ1メートルほどに成長し、茎の先端に藤紫色の穂状の花を咲かせ、全草から甘いアニスの香りがします。
アニスヒソップの効果と薬効
アニスヒソップには、咳止め効果や胃腸を強くする効果があるとされています。
アニスヒソップの使い方
アニスヒソップは、昔からヨーロッパで胃腸薬や咳止め薬として使われてきました。
甘くスパイシーな香りがするので、ポプリや観賞用のドライフラワーにしたり、生のままサラダの彩や香りづけにも利用されるほか、近年は、アニスヒソップにミツバチが寄ってくる性質を生かして、養蜂植物としての需要が高まっています。
アニスヒソップの育て方
育てやすさ ★★★★★☆
種まき 4月上旬~6月下旬、9月上旬~10月下旬
開花 5月上旬~10月下旬
収穫 5月上旬~10月下旬
・日当たりが良く保水力の高い場所であればどこでも良く育つ。
・ある程度乾燥にも強いが夏場快晴が5日以上続くようなら水やりをする。
・こぼれダネでどんどん増える。香りが良い物を増やしたいなら選んで株分けすること。
アニスヒソップのレシピ(利用方法)
【アニスヒソップの咳止めハーブティー】
【材料】2杯分
アニスヒソップ 小さじ1
タイム 小さじ半分
レモンバーム 小さじ半分
ハチミツ 大さじ1
熱湯 400ml
※材料の分量はすべてドライハーブ。生の場合は2~3倍量を目安にしてください。
【作り方】
1.ハーブ類を入れたカップに熱湯を注ぎ、5分ほど蒸らす。
2.ハーブティーを漉して、ハチミツを混ぜたら完成。
アニスヒソップと咳止め効果のあるハーブを集めた甘い香りのするブレンドティーです。
カモミールやベルガモットも咳止め効果があるので、味のバランスを考えながら足しても良いでしょう。
ハチミツがないなら砂糖でも構いません。無糖でも飲めますが、のどのためには糖分が入ったほうが良いです。
うがい薬として利用するなら、熱湯を半量にしてハチミツを省き、冷ましてから使いましょう。