アシタバは、日本の関東以西の南部地方に生えているセリ科の多年草です。
全草を生のまま、または、乾燥させたものをハーブとして利用します。
アシタバの特徴
アシタバは、成長すると高さ1メートルほどに成長し、鋸歯のある葉は、柄の部分が茎を抱いてさや状に変化する点が特徴で、茎の上の葉はとても小さく、葉鞘はふくらんで楕円形になります。
漢字では『明日葉』と書き、アシタグサやハチジョウソウなどはアシタバの別名です。
日本の八丈島や大島、伊豆諸島、房総半島、三浦半島、紀伊半島といった温暖な太平洋沿岸部には、野生で生えていて、食用の野菜として常食されており、特有の苦みと芳香を持っています。
アシタバの効果と薬効
アシタバは、ほうれん草以上にベータカロテンが多く含まれており、抗がん作用や動脈硬化予防、毛髪の健康維持、呼吸器系疾患に良いとされていて、食物繊維の量も他の葉野菜に比べて多く、整腸作用も期待できるほか、抗酸化作用が高いため、アルツハイマー病の予防効果や美容効果も期待できます。
アシタバの使い方
アシタバは、ほうれん草などの葉野菜のような使い方が一般的で、つぼみを揚げ物にしたり、青汁の原材料のひとつとしても大変有名です。
また、乾燥させた葉は、ハーブティーとして飲むこともあります。
独特な苦みと風味をやわらげるために、他の香りの良いハーブとブレンドすると良いでしょう。
アシタバの育て方
育てやすさ ★★★☆☆☆
種まき 4月上旬~5月下旬、10月上旬~11月下旬
開花 5月上旬~10月下旬
収穫 3月上旬~5月下旬、9月上旬~11月下旬
・種は土に埋めず、ごく薄く土を盛る程度にする
・水やりはこまめに。ただし、過湿を嫌うため、水はけの良い場所に植える。
・温暖地域では秋まき、寒冷地域では春まきが基本。
アシタバのレシピ(利用方法)
【アシタバときのこの粒マスタードソテー】
【材料】
アシタバ 1束
キノコ類 1パック(しめじ、マイタケ、エリンギなど)
ニンニク 1片
オリーブオイル 大さじ1
★粒マスタード 大さじ1
★マヨネーズ 大さじ3
★白ワイン 大さじ1(酒でも可)
★しょう油 小さじ1
ブラックペッパー 適量
塩 適量
【作り方】
1.アシタバは、熱湯で1~2分茹でてしっかり水気を切り、5㎝程度の幅に切っておく。
きのこは食べやすい大きさにわける。ニンニクをスライスする。
2.フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ、キノコを炒める。
3.キノコに火が通ったら、★の調味料を入れてさらに炒める。
4.最後にアシタバを入れ軽く炒め合わせたら、ブラックペッパーと塩で味を調整して完成。
粒マスタードとマヨネーズでマイルドになったアシタバが美味しい洋風ソテーです。
アシタバを先に茹でておくことで、変なえぐみや香りが出ずに食べやすい仕上がりになります。
一緒に炒めるキノコは何でも美味しいです。もちろん、何種類かのキノコをミックスしても良いと思います。
アシタバの香りと味はとてもクセがありますが、栄養たっぷりなので積極的に食べてもらいたいハーブのひとつです。
最近では、アシタバの健康効果がテレビなどで話題になっていることもあり、以前に比べたら手に入りやすくなっているので、ぜひ、みなさんもアシタバ料理に挑戦してみてくださいね。