ヨーロッパの南部から北アフリカ、西南アジア、地中海沿岸に生えるキツネノマゴ科の多年草です。
葉や根をそのまま、または、乾燥させたものをハーブとして利用します。
アカンサスの特徴
高さと株の張りが共に1メートルを超える大きさになるアカンサスは、濃い緑色でつややかな50㎝にも広がる大きな葉が特徴的で、大きな切れ込みが入りながら先とがりし、タンポポのようにロゼット状に生えるその特徴的な姿は、しばしば装飾デザインのモチーフとして利用されています。
日本では、『ハアザミ』という別名が有名です。
薄桃色または白色の花びらを持つ花は、茎から1メートルほど立ち上がって咲き、花の後には、黒いつややかな種を実らせます。
アカンサスの効果と薬効
アカンサスの葉や種には、タンニンが含まれており、止血や下痢止め効果があります。
アカンサスの使い方
アカンサスは主に観賞用として栽培しますが、葉や種を煎じて下痢止め薬としたり、葉をすり潰したものを止血剤として使用できます。
アカンサスの育て方
育てやすさ ★★★★★☆
種まき 3月中旬~5月下旬、9月上旬~11月下旬
開花 6月上旬~8月下旬
収穫 通年
・耐寒耐熱に優れており、よほど寒い場所でない限り育つ。
・根が地中深くまではるので、深さのある場所に植える。
・日当たり関係なく育つが、花つきを良くしたいなら日陰は避ける。
アカンサスのレシピ
【アカンサスのドライフラワー】
【材料】
アカンサス 好きなだけ
シリカゲル 適量(花を色よく仕上げたい場合のみ)
【作り方】
1.アカンサス全体をドライフラワーにする場合は、ひもで縛り逆さまに吊るして1~2週間で完成。
2.花を色よく乾燥させたい場合は、密封容器にシリカゲルを敷き、アカンサスを入れてふたを閉め1週間ほどで完成。
アカンサスはお茶にすると渋くて飲みにくいし、止血にも使いづらいので、見た目の良さを生かしたドライフラワーにするのがおすすめです。
お花も形が良く、ドライフラワーボックスに映えるのでシリカゲル乾燥して、ハーブオイル(アロマオイル)をたらし、お部屋の芳香剤として使うのも良いでしょう。
多少、仕上がりが悪くなりますが、水なしの花瓶に刺しておくと、いつの間にかドライフラワーになっています。
吊るすのが面倒な方や元気なお花もしっかり飾りたいという方は、こちらのやり方を試してみてください。
アカンサスはとにかく大きく育ち、花の存在感もあるので、お庭に植えるとすごく目立ってくれます。
根が深くはるため、小さいお庭には向きませんが、広い場所があるならぜひ植えてみてくださいね。