精油は心と身体の調子を良くしてくれる素晴らしいものですが、アロマテラピーとして肌に触れたり、芳香分子を吸い込んだりするため、
やり方を間違えると危険を伴う場合もあり、守らなければならない決まりごとがたくさんあります。
アロマテラピーの禁止事項
・明らかに重い病状の場合や改善が見られない場合は医師の診察を受ける
海外では医療行為としても使われるアロマテラピーですが、あくまでも素人が行う行為であることを自覚し、
自己判断に頼りすぎないようにしましょう。
・精油の使用量を必ず守る
精油の量が多ければ効果が高くなると考えて、安易に精油の量を増やす人がいます。
たしかに効果があがることは確かですが、それと同時に副作用の起こる危険も増すので、
頭痛、めまい、吐き気、無気力、肌荒れなどの危険な症状を起こすことも。
レシピなどに記載のある精油の量をきっちりとはかり、安全に使用しましょう。
特にスパイス系の精油は少量でも刺激が強いので注意が必要です。
・精油を飲んだり直接肌につけない
精油は必ず薄めて使用するものであり、そのまま原液を使うことは絶対にしてはいけません。
肌がただれたり、シミができるなど重篤な症状がでる危険性があります。
また、海外では精油を薄めて飲むような記述がありますが、
アレルギー反応を起こしやすく胃やのどなどの粘膜に対しても非常に刺激の強いものなので大変危険です。
自然のものを100%使っているからといって、精油が何に対しても安全だと思わないようにしましょう。
・光毒性の強い精油を使うときは日光にあたらない
柑橘系の精油には、光毒性があり、つけたまま日光にあたるとシミや炎症の原因となってしまいます。
肌に使用する際には、日に直接あたらない場所だけにするか、夜など時間帯に気を付けましょう。
アロマテラピーの使用期間
ずっと同じ精油ばかりを使っていると、日に日に効果がでにくいような気がしてきませんか?
いつも嗅いでいる自分の体臭は気にならないように、精油も同じ香りを嗅ぎ続けると匂いに慣れてしまいます。
そうなると無意識に使用量が増え、香りを感じにくいせいで効果が薄れたように感じてしまうのです。
そのような状態になるのを避けるために、同じ精油の連続使用は1週間~2週間程度にとどめておきましょう。
例えば、カモミールでリラックス作用を得ていたなら、同じ作用をもつラベンダーに切り替えるという感じです。
くれぐれも、香りが弱いからと精油の劣化を疑ったり、決められた使用量を独断で増やさないようにしましょう。
アロマテラピーのマナー
基本的に、自分以外の人がいる場所でのアロマテラピーは控えるのがベターです。
人それぞれに香りの好みがあり、自分の好きな香りが誰にでも合うわけではありません。
どうしても使いたいときは少し香りを嗅いでもらい、やってもよいか許可を得てからにしましょう。
また、動物や子供は大人以上に香りに敏感な反応を示します。
自宅に子供や動物がいる場合は、精油の使用量を減らすなどの配慮をするようにしましょう。