カレーパウダーは、インド料理を代表するカレー用の混合スパイスです。
カレーパウダーの特徴
イギリスがインドを植民地としていた時代、簡単にインド料理を作るために考案され、その後、世界中に広まったカレーパウダー(カレー粉)は、カレーを作るときはもちろんのこと、炒め物やスープの香りづけにも使える万能混合スパイスです。
カレーパウダーの原型となったのは、インドの混合スパイス『マサラ』ですが、マサラは、地域や家庭によってブレンドするスパイスの種類が異なっており、作る料理によって配合を変えながら使うものなので、インドにおいては、カレーパウダーとマサラは全く別のものとして扱われています。
日本でも、既製品のカレーパウダーの配合がメーカーによって異なっており、パウダーよりも、手軽にカレーを作ることのできるカレールウ(固形カレーペースト)は、日本中のスーパーにずらりと並んでおり、今や日本の国民食と呼べるほどの人気商品です。
カレーパウダーの作り方
今回は、管理人が良く配合するカレーパウダーのレシピを辛さの調整も含めて2つご紹介します。
ひとつは本格スパイス、もうひとつは、子供でも食べられる甘くてクセの少ない簡易版です。
【本格派カレーパウダー】
【材料】
クミン 大さじ4
ターメリック 大さじ4
コリアンダー 大さじ2
フェネグリーク 大さじ1
フェンネル 大さじ1
ガーリック 小さじ2
ジンジャー 小さじ2
ブラックペッパー 小さじ1
カルダモン 小さじ1
シナモン 小さじ1
オールスパイス 小さじ半分
ナツメグ 小さじ半分
クローブ 小さじ半分
パプリカ 小さじ半分
カレーリーフ 10枚
チリペッパー 小さじ半分～2(小さじ半分で日本の中辛、小さじ1で辛口程度)
【作り方】
1.カレーリーフは細かく刻む。ホールはすべてパウダーにして計量する。
2.フライパンに油を敷かず、すべてのスパイスを弱火で数分乾煎りする。
3.密閉容器に入れて1～2週間寝かせたら完成。
【辛味とクセのない簡易カレーパウダー】
【材料】
クミン 大さじ4
ターメリック 大さじ3
コリアンダー 大さじ3
カルダモン 大さじ2
シナモン 小さじ2
ナツメグ 小さじ1
【作り方】
1.ホールはすべてパウダーにして計量する。すべての材料をフライパンで乾煎りする。
2.密閉容器に入れて1～2週間寝かせたら完成。
カレーパウダーのレシピ(使い方)
【日本の定番・基本のカレー】
【材料】3～4人分
お肉 300g
野菜 適量(じゃがいも、ニンジンなど)
タマネギ 1個
にんにく 1片
ショウガ 小さめ半分程度
カレーパウダー 大さじ3
サラダ油 大さじ2
小麦粉 大さじ3
バター 大さじ2
水 700ml
コンソメ 2個
※子供向けに追加
ケチャップ 大さじ2
ウスターソース 大さじ1
はちみつ 小さじ1
※大人向けに追加
ガラムマサラ 小さじ1～2
【作り方】
1.野菜は好みの大きさに切っておく。玉ねぎ、にんにく、しょうがはみじん切りにする。
2.サラダ油を引いたフライパンで、玉ねぎ、にんにく、しょうがをあめ色になるまで炒める。
3.一度火を止めて、カレーパウダーと小麦粉とバターを加えたら弱火にし、しっかり混ぜる。
4.ペースト状になったら、水を200mlを加えてなめらかになるまで混ぜる。
5.残りの水500mlとコンソメ(子供向け調味料を入れるならここ)を入れて弱火で15分ほど煮込む。
6.別のフライパンに、サラダ油(分量外)をしき、肉と野菜を炒め、軽く塩コショウを振っておく。
7.5に6を入れてさらに10～15分煮込み、とろみがついたら完成。大人向けなら最後にガラムマサラを混ぜ込む。
手順が多く見えますが、作ってみると意外に簡単な日本のカレーです。
小麦粉とバターのペーストを作ることで、市販のカレールウで作ったようなとろみがつきます。
見た目は、市販のカレールウで作ったように見えますが、味はこっちのほうが断然美味しいです。
仕上げに生クリーム(牛乳)を50ml加えると、仕上がりがマイルドになります。
インドやタイのカレーも良いですが、やっぱり日本のお米には、このカレーが一番だと思います。
隠し味は各ご家庭の好きなものをいれてみてくださいね。
ちなみに、管理人の隠し味は、コーヒーやストックしてあるチャツネが多いです。