セシュアンペッパーは、東アジアを原産地とするミカン科の落葉低木です。
熟した赤い果実を乾燥させ、スパイスとして使用します。
セシュアンペッパーの特徴
セシュアンペッパーは、日本では中国名『ホワジャオ(花椒)』でお馴染みのスパイスです。
しびれるような強い刺激のある辛味と花をぬける爽やかな柑橘系の香りが特徴で、日本原産のサンショウと同じ種類のスパイスですが、セシュアンペッパーのほうが強い辛味をもっています。
英語名で『四川省のコショウ』という名称がついているとおり、中国四川料理の中心をなすスパイスです。
果実が多く実ることから、中国では子孫繁栄の象徴として扱われることもあります。
セシュアンペッパーの効果と薬効
セシュアンペッパーには、胃腸を健康にし、消化を促進する効果のほか、虫よけや抗菌材としてもしばしば使用されており、精神安定効果があることから、ストレスの緩和にも効果があるとされています。
セシュアンペッパーの使い方・代表的な料理
四川料理をはじめ、中華料理ではあらゆる料理に顔を出す万能スパイスです。
粉末を料理の仕上げに使ったり、果実の皮を油につけて『花椒油』にして使います。
辛味を感じる中華料理には、ほぼセシュアンペッパーが使われていると思って良いでしょう。
麻婆豆腐、担々麺、酸辣湯など、日本でもなじみ深い中華料理のほとんどがセシュアンペッパーを使って作られています。
セシュアンペッパーを使ったおすすめレシピ
【きゅうりの花椒(セシュアンペッパー)炒め】
【材料】
きゅうり 1本
ガーリック 1片
豆板醤 小さじ半分~1
セシュアンペッパー 適量
ごま油 大さじ1
【作り方】
1.きゅうりは包丁の背で軽くたたき、乱切りにしておく。
2.フライパンにごま油をひき、みじん切りにしたガーリックと豆板醤を入れる。
3.香りがたってきたら、きゅうりとセシュアンペッパーを入れ、1分ほどさっと炒める。
4.火を止めて出来上がり。塩加減が足りない場合は塩(分量外)で調味してください。
四川料理のお供として登場するきゅうりの辛い炒め物です。お酒がすすむ大人味。
セシュアンペッパー(花椒)の量は、お好みで加減してください。
管理人は、10~12粒程度をあらびきして使用していますが、非常に辛くなるので5~6粒から様子見をみて、足りないようなら増やすと良いでしょう。
タコとの相性が非常に良く、ぶつ切りにして投入すると豪華版花椒(セシュアンペッパー)炒めになります。
きゅうりから水分がでると美味しくないので、食べる直前に作り、炒めすぎないように注意してくださいね。