ジュニパーベリーは、南アメリカおよび南アルプス原産のヒノキ科常緑低木です。
果実を乾燥させたものを種のまま使います。
ジュニパーベリーの特徴
葉や枝を食用として使うことはありませんが、アメリカの先住民が乾燥させた枝をお香として使用していたという記録があります。
甘味と苦みが混在した複雑な香りは、松に似ており、口にすると焼けつくような刺激が走ります。
ジュニパーベリーの効果と薬効
利尿、発汗作用が強いことから、デトックスを目的としたハーブティに使われており、リウマチの予防や精神を鎮めるリラックス効果も期待できます。
ジュニパーベリーの使い方・代表的な料理
ジュニパーベリーは、有名なお酒である『ジン』の香りの元として大変有名です。
ジンは、オランダの大学教授が腎臓病の治療薬として当時使われていたジュニパーベリーを、グレーンスピリッツに入れてのんだいたという話が起源だと言われています。
このほかにも、フィンランドの伝統ビールである『サハティ』にも香りづけとして使われ、臭みの強い肉類の臭い消しやハムやベーコンを作る際の香りづけに使用されています。
香りの強いガーリックやローズマリーとの相性が良いため、一緒に使われることも多いです。
ジュニパーベリーを使ったおすすめレシピ
【ザワークラフト(シュークルート)】
【材料】
キャベツ 1玉
塩 キャベツの2~3%
★ジュニパーベリー 4~5粒
★キャラウェイシード 小さじ半分
★クミンシード 小さじ半分
ローリエ 3枚
【作り方】
1.キャベツを千切りにして計量する。キャベツの重量の2~3%の塩を準備する。
2.1のキャベツに塩と★の調味料を加え、しんなりするまで手でもみこむ。
3.しんなりしたらタッパーなどに2を敷き詰めてローリエをのせ、
ぴっちりとキャベツの表面に沿ってラップをする。(空気をなるべく入れないような気持ちで)
4.水をいれた袋などを使い、2の上に重しをのせ、常温で放置する。夏は暗所で2日、冬は3日程度。
5.発酵臭(酸味のある臭い)がしたのを確認したら、冷蔵庫で1~2週間寝かせて完成!
市販の瓶詰めザワークラフトよりも香りが良く、塩気も少なめに仕上がります。
食べる前には必ずジュニパーベリーとローリエを取り除いておきましょう。
手についている常在菌を移して作るため、2の工程は必ず素手で行ってください。
発酵がすすむと水分があがってきます。過発酵するとおいしくないのでたまに様子をみてあげましょう。