ジンジャーは、熱帯アジアを原産地とするショウガ科の多年草です。
根茎を生のまま、または、乾燥させたものを粉状にして使用します。
ジンジャーの特徴
ジンジャーは、根茎のかたちが鹿のつのに良く似ていたため、サンスクリット語の『SINGAVERA(角の形をしているもの)』が語源と言われています。
日本ではショウガの名前が有名で、甘く爽やかな香りが薬味として人気です。
インドでは紀元前から薬品として栽培が行われていましたが、食用として使用されはじめたのは少し遅く、一世紀ごろからとされています。
昔は、東洋の貴重なスパイスとしてヨーロッパでは、お金持ちにしか使えないものでした。
今では、世界中にジンジャーが安価で出回るようになり、その万能ぶりから『キッチンの神の申し子』と世界中で愛されています。
ジンジャーの効果と薬効
日本では、鎮痛、発汗、風邪の諸症状の緩和に良いことから、昔から病中にショウガ湯を飲む習慣があります。
また、血行促進効果が高い点も優秀でジンジャーを食べると身体が温まるため、冷え性対策にも効果的です。
近年では、ジンジャーに脂肪分解成分があることがわかり、ダイエット食材としても注目されています。
ジンジャーの育て方
育てやすさ ★★★☆☆☆
種まき 4月上旬~5月下旬
開花 8月上旬~10月下旬
収穫 7月上旬~8月下旬、10月上旬~11月下旬
・保湿性が高く、良く日の当たる場所に植える。
・乾燥を避け、低温に注意する。
ジンジャーの使い方・代表的な料理
日本では、薬味としてすり下ろした生のジンジャーが使われるほか、肉料理や魚料理の臭みけしとして使われています。
欧米では、粉状のジンジャーパウダーを使い、クッキーやパンなどの焼き菓子の香りづけとして使うことが多いです。
ジンジャーを使ったおすすめのレシピ
【ジンジャーの佃煮】
【材料】
ジンジャー 120~150g(新ショウガでも可)
だし汁 100㏄(水に本だし小さじ1でも可)
醤油 30~40㏄
みりん 30㏄
砂糖 大さじ1
【作り方】
1.ジンジャーはみじん切り。辛味が苦手な人は熱湯に一度通しておくと和らぎます。
2.調味料すべてと1を煮汁がなくなるまで炒め煮にする。
3.汁けがなくなったら完成!冷蔵庫で1週間ほど保存できます。
基本的にごはんのお供ですが、豆腐や納豆にも合います。
ジンジャーだけでは辛味が強くて苦手という方は、かつお節やゴマを足すと食べやすいです。
その時は、少しジンジャーを減らすか、調味料を増やして調整してください。
逆に、刺激がもっとほしいという方は、千切りにしたジンジャーで作るとガツンとした味になります。
個人的に、千切りにしたミョウガと合わせて食べると最強です。ぜひ試してみてくださいね。